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小海の自然 山菜(15)

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長野県小海町

文:故 畠山久紀

《ニワトコ》
スイカズラ科
4月下旬~5月下旬

春の気配とともに、本州中部ではもっとも早く芽吹く落葉低木。平地から山地まで、いたるところに自生しているが、庭木としても栽培されている。高さは3~5mになり、枝は広く張るがもろい。小葉は先のとがった楕円形で、縁にはこまかいギザギザの切りこみがある。春に小葉が開きはじめると、すぐに枝先に白い小さな花が房状に咲く。夏には、3mmほどの球形の液果が赤く熟す。枝は小鳥の止まり木に利用される。

■食べ方
早春に、はかまの間から出たばかりの葉の開く前の新芽を摘みとる。塩茹でし、十分に水にさらしておひたしや和え物、煮物などにする。細かく刻んで汁の実にしても、採りたてを油で炒めても良い。果実は赤く熟したものを果実酒にする。

■ニワトコのごまあえ
◇材料
茹でたニワトコ200g、油揚げ1枚、生しいたけ5個、煎りごま大さじ6、だし汁大さじ4、薄口醤油大さじ1、みりん大さじ2

◇作り方
(1)ニワトコは塩茹でし、十分に水にさらして水気を軽く絞る。
(2)油揚げは両面を軽く焼き、細切りにする。
(3)生しいたけは石づきをとって網焼きにし、細切りにする。
(4)煎りごまを七分ずりにして、だし汁、調味料を加えて混ぜる。
(5)(4)にニワトコ、油揚げ、しいたけを入れ、全体をよく混ぜ、味が均等に絡むようにあえる。

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