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自治体の皆さまへ

アイラブ小海 私のひとりごと(226)

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長野県小海町

小海町交番所長 正木宏

昨年の春、小雪交じりの朝、小海町交番に赴任してきました。それから、約一年半が過ぎ、今、感じていることは、小海町は事件事故が少なく、非常に勤務しやすい町だということです。
申し遅れましたが、今、小海町交番の所長をしている正木宏と申します。今後とも地域の皆さんよろしくお願いします。
簡単に自己紹介させていただきます。再任用で、今年、警察官を拝命し四十年以上になります。ほぼ半世紀、何が面白くて警察官をやっているのかと言われるくらい長くこの仕事を続けて、いろいろな経験をさせていただきました。事実は小説より奇なりと申しますが、まさに小説を彷彿とさせるような事件にも出会いました。
私が警察官になったころは、暴走族が華々しく走り回ったり、暴力団が町中を闊歩し、死亡事故の多発から交通戦争と言われた時もありました。バブルに浮かれた繁華街では、毎日のように喧嘩、喧嘩、酔っ払いの保護など、取扱も今の比ではありませんでした。景気が悪くなるにつれ、知らず知らず事件や事故の発生も少なくなり、警察の取扱は年々減少傾向にあります。
そんな中、新たな犯罪が多発しています。それが電話でお金詐欺、いわゆるオレオレ詐欺です。ここ数年、全国では数百億円の被害が出ています。
十数年前のこと。老夫婦が刑事課の窓口でオレオレ詐欺に遭ったと相談、老後のためにと貯めておいたお金を欺し取られたとのこと。犯人は捕まりますか、お金は戻ってきますかと聞かれて、相談者の期待に応えられるような回答ができず、老夫婦は刑事課の窓口を後にしました。その後ろ姿を見て、心の底から犯人に対して怒りを覚えた、そんな時もありました。
今、平和な町で勤務していることに感謝し、この町が、これからも平和な町であるよう、微力ではありますが所員とともに活動してまいりたいと思っています。

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