小海の自然 山菜(16)

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文：故　畠山久紀

《クサソテツ(コゴミ)》オシダ科　4月下旬～5月中旬
クサソテツというよりコゴミといったほうが通りのよい、シダ類の多年草。平地の山林から、かなりの高山帯のやや湿った林の中や川原のササやぶなどに群生している。地中に木質の塊茎があり、春に数枚から数十枚の葉が束になって出てくる。
芽出しの頃は、一夜に4～5cmも伸び、採れる時期は短い。

■食べ方
葉の先がクルクルと巻いている若い芽を摘み取る。アクがないので、さっと茹でて水にさらし、水切りしてそのままおひたしや和え物にすると美味しい。炒めものや煮物、汁の実にしても良い。天ぷらは生のまま使う。

■コゴミのごま和え
◇作り方
コゴミをさっと茹でて、水気を絞る。ごまは炒ってすり鉢ですり、醤油とみりんで味をつけておき、2～3cmに切ったコゴミを入れて和える。