文:故 畠山久紀
《モミジガサ(シドケ)キク科》
5月中旬~6月上旬
丘陵や山地の林の中のやや湿った所に群生する多年草。
若芽のころは、葉の表側を外にしてかさをつぼめたような形をしており、成長するにつれ、もみじのような葉を広げるのでこの名がついている。茎は直立して60~90cmになり、葉は5~15cmの葉柄があり、茎に互生する。
■食べ方
葉の開ききる前の若芽を柄がポキッと折れるところで摘みとる。乾燥しないように湿った新聞紙にくるんで、ビニール袋などに入れて持ち帰る。春菊に似た香りとそばに似た味がする。茹でて水にさらし(10~15分)、よく水切りし、おひたし、和え物、煮物、汁の実にする。生のまま天ぷらや炒めものにしても美味しい。
■モミジガサの煮物
◇材料
モミジガサ300g、昆布7cm、砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ2と1/2、白煎りごま少々。
◇作り方
(1)モミジガサは茹でて3~4cmに切る。
(2)昆布は濡れふきんで汚れを拭き取り、水2カップにつけてふやけるまで(2時間位)おき、3~4cmに細切りにする。
(3)鍋に(2)の昆布のつけ汁と昆布を入れ、煮立ったら弱火にし4~5分煮てから砂糖としょうゆを加え、煮汁が1/4くらいになるまで煮る。
(4)モミジガサを加えかき混ぜながらひと煮立ちし、火を止め、しばらくおいて味をふくませる。器に盛り白煎りごまをふる。
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