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令和5年度小海町歳入歳出決算審査意見書(1)

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長野県小海町

監査委員 小平宗之
監査委員 篠原伸男

■1 審査の概要
(1)審査の期間
・実地審査…令和6年7月18日(木)
・書面審査…令和6年7月23日(火)、24日(水)、25日(木)

(2)審査の手続き
この決算審査に当たっては、以下の点に主眼を置き、各会計歳入歳出決算書、歳入歳出決算事項別明細書、実質収支に関する調書及び財産に関する調書について、決算計数及び執行状況の確認・分析を行い、財政、資金運用、財産管理及び主要事業の各状況について、それぞれの関係諸帳簿及び証書類との照合並びに実地審査を行うとともに、担当係から決算についての説明を聴取し、併せて定期監査及び例月出納検査結果も考慮して実施した。

■2 審査の結果
審査に付された一般会計及び特別会計の歳入歳出決算書、歳入歳出決算事項別明細書並びに実質収支に関する調書の計数はそれぞれの関係諸帳簿及び証拠書類と照合した結果、誤りのないものと認められた。
予算の執行に関しては、目的を適正に達成するため内部統制の基、迅速で誠実かつ確実な事務処理になお一層努力されたい。その内容は後述の意見・総括のとおりである。

■3 意見
◆(1)総括的意見
◇歳入について
町税は、全体として対前年度比3,727千円(△0.6%)減であり、地方譲与税は、対前年度比514千円(0.6%)増であった。地方交付税は、対前年度比37,332千円(1.9%)増であった。これは物価高騰対策で追加交付があったことによる。国庫支出金は対前年比138,029千円(△28.7%)の減少であった。これは令和5年度は新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金がなくなったためである。
また、県支出金は、対前年度133,231千円(△45.3%)の減少となった。令和3年度からの災害復旧費の事故繰越が完了したことによる。
今後は通常ベースに戻るかと思われるが予算計上は過大に見込まないよう留意されたい。
歳入全体としては前年度比で685,823千円(△12.7%)減となった。引き続き的確で適正な歳入の確保に努められたい。

◇歳出について
継続事業に加え、令和5年度は物価高騰対策として、事業者へ5万円、町民税非課税世帯・均等割りのみの世帯へ10万円、町民生活応援事業として町民全員に2万円のPマネーを配布された。
また、小海駅前再整備事業でアルルの空きスペースの運営についての検討や、本間村上団地宅地分譲販売で7区画の分譲、老朽化した公共施設の修繕として小海保育園の屋根、音楽堂の屋根の修繕工事が行われた。
令和5年5月には新型コロナウィルスが5類になったことから、コロナ前の日常に戻り、様々なイベントが再開された。今までの活気を取り戻すためにも物価高騰対策のみでなく、経済対策、若者定住促進、安全安心な町づくり、子育て支援を始め、町民が健康で豊かな暮らしができる支援等に限られた財源を有効に活用し、事業効果を検証しつつ積極的に進められたい。

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