◆(2)施設の管理運営について
ア.観光交流センター八峰の湯については、昨年の大改修後も、松原湖高原の観光拠点施設として、また町民の健康増進施設として重要な役割を果たしている。大改修後も、なかなか従業員が集まらず人手不足であると聞く。また電子決済の流れについても手数料を一般財源で補填している。振り替え作業の手間もかかるため、電子決済の端末の導入の検討や、サービス重視の施設ではあると思うが、タブレット端末で注文を受けるなど、時代にあったやり方も研究されたい。
今後も住民福祉の向上と、合理的な運営によって一層の収支改善に努めると共に来館者が満足しリフレッシュできる施設管理に努められたい。
イ.美術館については、入場者が6,600人を超え、コロナ前の状態へと戻りつつある。太田隆司ペーパーアート展では実際に小海町を訪れ、小海中学校の吹奏楽部の演奏している姿を作品化し、町民の関心も高い企画となったため、入場者数も多かった。今後も魅力ある展示会事業の企画を望む。また、県の教育委員会と開催した対話鑑賞事業、スウェーデン国立美術館及び大日本印刷と開催した研修、県シンポジウムへの協力等の教育活動を62回行っている。今後も地域の方々と地域に根差した芸術文化普及活動を積極的に進められたい。
◆(3)その他事業について
ア.時間外勤務について
渉外戦略係、商工観光係、子育て支援課が特に時間外勤務が多く大変であると感じる。条例規則に則り、代休を指定するなど労務管理の徹底をされたい。
イ.協力隊について
鞍掛豆豆腐製造の事業継承の協力隊2名が令和5年度をもって任期を満了した。協力隊任期満了後も小海に残り、事業を起こしたのは初めてである。今後も町としてできる支援を続けられたい。
ウ.小海駅前再整備事業について
令和5年度19,120千円をデジタル田園都市国家構想交付金事業としてさとゆめに委託し、長期振興計画のアンケート調査や、登録制によるエキウエの利用、アルルの空きスペースをキッズスペースとして開放した。まだ模索状態かとは思うが、広い世代の町民にとって利便性のよいスペースとなるよう望む。駅前再生プロジェクト会議、駅前再整備検討委員会等で具体的に検討され、「誰もが憩い、集うことができる拠点」の実現に努められたい。
エ.タクシー利用助成事業について
令和5年度から町外用のタクシー券と親沢線のタクシー券の販売が始まった。今まで町外の医療機関を受診する場合も通常のタクシー券を使い限られた枚数でやりくりしていたので、町民の利便性が高まったと言える。親沢線については今後のバスの運行にも関わる事案である。利用者の声に耳を傾け、利用状況などを分析の上検討されたい。
オ.随意契約について
地方自治法施行令167条の2第1項第1号で予定価格が少額のものは随意契約をしていいとされている。施行令でも町の財務規則でも工事又は製造の請負は130万円までとされている。しかし、それ以上の金額のものも随意契約されている例が見受けられる。その性質が競争に適しない契約(施行令167条の2第1項第2号)である場合もあるかとは思うが調査研究されたい。
カ.店舗新築事業について
R5.12に障がい者施設のNPOに150万円助成している。障がい者施設は店舗や宿泊施設にはあたらないと考える。そちらへの助成は福祉の方で考えるべきである。町内には障がい者施設がいくつかあるので、その辺りを整理されたい。
キ.鞍掛豆ブランド化事業について
100DIVE事業などで鞍掛豆を使った特産品として、スープやリゾットなどが開発された。直売所で購入できるようだが、町民への周知が足りないように感じる。ふるさと納税の返礼品にしたり、積極的に町内外へPRし、今後も特産品としてのブランド化、販路拡大の推進を図るとともに荒廃農地への作付拡大についても努力されたい。
ク.ワイン用ブドウについて
令和5年度、初めて5Lのワインが醸造され、新年祝賀会で振舞われた。また小海町の推奨品種も決定したとのこと。次の段階に移行するためにも試験栽培で検証されたことをもとに品質の向上と小海町産ワインのブランド力を確立するために尽力されたい。
ケ.保育士不足について
代替の保育士が足りないとのことであるが、入園直後、新入園児が慣れるまでや、アクシデント起きたときに万全の体制をとれるよう、代替保育士の確保に尽力されたい。
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