文:故 畠山久紀
《カンゾウ(ホケキョウ)》
ユリ科
4月上旬~5月上旬
花:7~8月
ヤブカンゾウとノカンゾウの2種ある。野原や川の堤、荒地などに群生する多年草。3~4月に若芽を出し、夏に花茎が60~90cmの高さに伸び、先に10個ほどの八重咲き(ヤブカンゾウ)、なたは一重咲き(ノカンゾウ)の橙色のユリに似た花が咲く。花は、朝開いて夕方にはしぼむ一日花である。
■食べ方
芽カンゾウとよばれる5cm位の新芽と、10~15cm伸びた葉カンゾウを主に食用とする。さっと塩茹でして水にさらす。かるいぬめりがでて、おひたしや和え物、酢の物に。生のまま、天ぷら、炒め物、汁の実にしても美味しい。
花やつぼみは、かるく茹でて酢の物やサラダに。生のまま天ぷらや炒め物にしてもよい。花を乾燥させたものを金針菜(チンジェンツァイ)と呼び、煮物や炒め物などの中華料理によく使う。
■金針菜のもどし方
ボウルにぬるま湯を用意し、さっと洗った金針菜を入れる。約1時間おいて充分にもどしたら、料理によってさっと湯通しする。
■カンゾウの油炒め
カンゾウの新芽を摘みとって、さっと茹でて水にさらし、ソーセージ、卵と一緒に油炒めにする。塩で味をつけると、さっぱりしたカンゾウが味わえる。
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