朝日村議会議長 北村直樹
新年明けましておめでとうございます。令和6年の新春にあたり議会を代表して謹んで新年のご挨拶を申し上げます。村民の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて昨年を振り返ってみますと、2020年1月15日に日本国内で初めてコロナウイルスが確認されて以降、実に3年と4か月の間その影響が続きましたが、昨年5月8日、感染症法の改正により「2類から5類」へと移行され、国内の観光産業はかつての賑やかさを取り戻しつつあります。
しかしながら、3年と4か月の期間は長く、私たちの暮らしの様式もだいぶ変化し、特にコミュニティといった人とのつながりが希薄になったと感じております。
一方、経済面においては隣国ロシアがウクライナへ侵攻して1年以上続く紛争、中東ではイスラエルとハマスが戦闘状態となるなど、世界情勢の混乱を背景に我々の生活に直結する電気・石油・ガス・肥料・食料品等、様々な分野での値上げが相次ぎ、依然として不安定な厳しい時代となっております。恒久平和を願う我々日本人にとって一刻も早い停戦や終戦を願うばかりであります。
さて、昨年の朝日村議会を振り返ってみますと、4月の統一地方選挙で、村を担う2元代表制の選挙が行われました。当議会においては、新人が5名立候補し、無投票という結果ではありましたが、議員10名のうち実に5名の女性議員が誕生。このことは全国町村議会で大きく取り上げられると同時にマスメディアや新聞等々に掲載され、世間の注目や関心を集めました。
8月には、朝日村で東筑摩郡議員大会が開催され、開催村として朝日村議会が一致団結し、東筑摩郡各村の要望や陳情・請願を共有すると同時に各村の議員との交流と連携を深めました。
また、11月には、私事ではありますが、長野県町村議長会(県内58の町村で構成)の人事案で長野県中信ブロック「東筑摩郡・北安曇郡・木曽郡」の理事に就任すると同時に「社会環境部会」の部会長に就任することになりました。これにより、朝日村だけではなく、長野県全県の町村との関係向上に向けて一層の努力が求められるようになりました。当議会においてもこうした現状を各議員と共有し合い意識を高めつつ、各議員がその役割や責任を果たすべくしっかり対応して参りたいと考えております。
一方の政策面においては、朝日村と隣接する地域への公共交通の更なる利便性を向上させるために「朝日・波田線」を新設。路線ではイオンタウン山形・アイシティ21・松本市立病院に停車し、高齢者や運転免許証がない交通弱者に対し、安心した生活を送れるような施策の実施をいたしました。また、近年の地球温暖化を背景にした異常気象がもたらす自然災害に備えるべく防災・減災について「小野沢防災広場施設の設置」や「西洗馬防災センター建設の着工(令和6年3月完成予定)」がスタートいたしました。災害が起こらないことが一番ですが、万が一に備え、こうした災害時の避難場所として村民の命を守る重要な拠点となる施設の拡充を図ってまいりました。
新しい年を迎え、現議会体制となり早くも8か月が経過致しました。本年もこれまで以上に創意工夫と努力を重ね、村民の皆様方とのコミュニケーションを大切にしながら皆様の期待に応えられる議会活動を展開していきたいと決意を新たにしているところであります。
執行機関と議論を重ね「村民のための施策」を実践していく、それこそが「人・自然・産業が輝き・夢・希望・笑顔あふれる朝日村づくり」に繋がるものと確信をしております。
結びに、令和6年が皆様にとって健康で幸多き一年であることを祈念しまして年頭のご挨拶といたします。本年も皆様からの一層のご支援ご協力を賜りますようお願いいたします。
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