令和6年6月議会、村長提案説明内容を抜粋してお知らせします。一般質問・審議内容等は議会だよりをご覧ください。
はじめに、村の動静について触れたいと思います。
春先の上雪等による天候不順により、春野菜の定植作業が遅れ、出荷への影響が懸念されましたが、その後の天候回復により生育が順調に進み、4月下旬には出荷が始まりました。
また、他産地の高温障害による影響により5月は野菜の高値が続きました。
4月中旬、JAの皆さんと京浜市場に向けたトップセールスに出向きました。市場視察等により、朝日ブランドの強化や価格維持の為には産地からのあらゆる情報発信が必要で、市場関係者と一層タイムリーな情報交換が急務と認識しました。
今年度も各地区の皆さんによる草刈りボランティアが5月19日に行われました。300人を超える皆さんに汗を流していただき、きれいな朝日村になりました事に感謝を申し上げます。
民間組織の人口戦略会議が、消滅する可能性がある自治体について公表し、2014年に日本創生会議から消滅する可能性があるとされた当村は今回外れました。あくまでも一つのデータでありますが、引き続き移住や子育て施策等に取組み、人口減少対策を重要課題として取り組んでまいります。
今年も梅雨のシーズンを迎えますが、御道開渡地区で11回目となる土砂災害防災訓練が行われました。これにより土砂災害の危険区域に指定された全地区が訓練を終了いたしました。
次に各課重要テーマでございます。
■総務課関係
西洗馬防災センターが3月末に竣工し、指定管理者制度を活用した運営を行います。地元説明会・内覧会・指定管理者選定審査会等を経て、今議会において指定管理者を議決予定です。指定期間は5年間を予定し、全村民が各種防災活動や地域活動に活用していただきたく思います。
環境省補助事業を活用した、地域レジリエンス自立分散型エネルギー設備として、役場屋根に太陽光発電設備と蓄電システムを設置する申請を行いました。総事業費は2・1億円を見込みますが大半を国庫補助と交付税措置の地方債で賄い、一般財源は280万円程となります。3月定例会にて、ゼロカーボンシティーを宣言いたしましたので、積極的に事業の展開を図りたいと思います。
■企画財政課関係
朝日村総合計画後期基本計画策定事業については、総合計画審議会において前期基本計画の評価・検証・住民アンケートをふまえた計画内容の審議などを重ね、12月を目途に策定を進めてまいります。
村営の若者世帯向け賃貸型集合住宅整備事業については、長野県住宅供給公社と整備に関する協定を締結し、建設地である、あさひ保育園西側の農地転用、用地取得に向けた手続きおよび、基本設計を進めてまいります。
■住民福祉課関係
村立診療所の関係について、建設委員会と開業医選考基準策定委員会をそれぞれ2回開催し、建設候補地を役場周辺とし、医師の公募を開始したところ、1名の申請がありました。今後は候補地と医師を7月末に決定してまいります。
低所得世帯給付金として、新たに住民税非課税となる世帯と住民税均等割のみ課税となる世帯に給付し、こども加算をいたします。
高齢者向け福祉事業として、入浴券交付と補聴器購入費用助成事業をスタート致しました。多くの皆さんの活用を願います。
任意予防接種費用助成事業に、こども・妊婦向けインフルエンザ予防接種費用助成を追加いたします。
■建設環境課関係
大型プラスチック24品目の回収を古見地区からスタートし、約1トンの回収となりました。併せて、今まで可燃物として処理をしてきた製品プラスチックも回収対象となり、可燃ごみの減少に繋げます。
県営農地整備事業に於けるほ場整備ですが、北村工区・くりあげ場工区共に3月下旬に完工し作付けが始まりました。本郷工区は、水田のみ5月中旬に完工し、田植えが始まりました。なお、くりあげ場工区では、自動水田管理システムや試験的にドローンによる種の直播を行うなどスマート農業が展開されています。これらは、高齢化対策や農作業の省力化に繋がるものと期待されています。
大尾沢浄水場建設工事ですが、8月頃に新たな膜ろ過へ切り替える計画で電気設備や配管敷設工事を実施中です。
小水力発電事業ですが、4月に地元である御馬越地区の同意が取れ、今後は全村を対象に7月7日に住民説明会を予定しています。
針尾西沢に県事業として砂防堰堤を整備する事業ですが、今年度は用地測量・立木調査に着手し、完了後に用地買収と立木補償が行われます。
■産業振興課関係
松くい虫の対策ですが、感染地の状況把握の為、ドローンを活用した調査を実施します。また、古見地域で行われている樹種転換ですが、横出ヶ崎地区に続き下古見地区の作業に入って行きます。
■教育委員会関係
朝日小学校では、長寿命化を進めており、本年度は特別教室棟の改修工事を行います。授業への影響を少なくするため、夏休みに集中して工事を行います。
朝日小学校150周年事業は、″たくさんの笑顔未来につなごうあさひっこ”をスローガンに、児童の企画も多く取り入れ、ポスターを随所に貼り出し、運動会や音楽会を記念事業として行われます。また、11月16日の記念式典に向け、実行委員会を中心に検討が行われています。
小学校プールの一般開放についてですが、夏休みに入った7月末を予定しています。しかし、並行して特別教室棟の長寿命化工事を行なっており、校舎の給排水工事がプールの給排水に影響が出るため、校舎の工事を優先した場合、一般開放に影響が出る可能性もあり、施工業者が決まり次第調整に入ります。
保育園も建設から10年を経過するため、長寿命化のための屋根と外壁の塗装、非常口の新設もあわせて設計を発注しました。
公民館関係の事業です。5月に行いました長寿を祝う会は5年ぶりに一堂に会して開催されましたが、参加者は40名と少なく、今後の課題となりました。
8月14日の地区対抗野球大会は、名称を盆野球大会と改め、地区ばかりでなく多くの野球愛好家が参加しやすい大会とし、77回の伝統を継続してまいります。
子どもの居場所づくり事業は、今年度も社会福祉協議会に委託し、カレー大作戦を地域の方々と連携し進めてまいります。
中央公民館周辺施設の老朽化対策ですが、中央公民館を基軸に置き、若い世代を中心とする村民を交えた検討会を発足してまいります。
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