■Vol.31 バランス理論
今回は社会心理学理論から「ハイダーのバランス理論」を紹介します。
アメリカの心理学者であるフリッツ・ハイダーが提唱した
「好きな人が好きというものは好きになりやすい」「好きな人が嫌いというものは嫌いになりやすい」「嫌いな人が好きというものは嫌いになりやすい」という人間関係に関する理論の一つで、他者を評価するときには他者の存在そのものだけではなく、自分と他者とのあいだに存在する何かとのバランスが重要だという考え方です。
例えば、AとBとCという人がいるとしましょう。
Aさんが、Bさんを好きだとします。
CさんはAさんが好きだけどBさんをあまり知らない。
そんな状況でもCさんはBさんのことを好意的に思うようになります。
またAさんがゴルフを好きで、Bさんもゴルフが好き。こういう状態であれば、AさんとBさんはお互いに好意を持つようになります。
逆にAさんがゴルフを嫌い。Bさんもゴルフが嫌いという状態でもAさんとBさんはお互いに好意を持つようになります。
これがバランス理論です。
恋愛として考えるならば、好きな人ができた場合、その人との共通の好きなものや嫌いなものを見つけることで、相手からの好意を引き出しやすくさせることができるのですね。
好きな人がいるならそこに近づくように同じ趣味を持つ、もしくは興味を持つのがいいと思いますよ。
伊藤 一生さん
独自の心理術を持つ恋愛カウンセラーとして、ラジオや雑誌などの出演経験多数。
現在は、いっせーと共に木祖村観光大使として村内外で活躍中。
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