■唐澤前村長を偲ぶ
本年9月26日、永年に亘り木祖村の発展に貢献された唐澤一寛さんがご逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表したいと思います。
唐澤さんは、昭和53年1月に木祖村役場に入職し、以後建設課長、総務課長を歴任し、平成13年4月からは木祖村収入役、平成15年1月からは助役・副村長を務められました。その間、村長を補佐して村民福祉の向上に努められ、特に味噌川ダムの建設に当たっては様々な場面で村内の取りまとめ役としてその手腕を発揮されたところです。
更に、平成26年10月から令和4年10月まで2期8年に亘り木祖村長として地方自治の振興に情熱を注がれました。
在任中は、人口減少、少子・高齢化など、様々な課題に直面し、難しいかじ取りを迫られたところですが、持ち前の行動力で難局を乗り切り、いち早く子育て支援の充実に取り組まれました。更に郡・県・国の様々な団体の役員を務められ、本年度知事表彰を受賞するなど、残された功績は数え切れないものがあります。
また、親しみのある笑顔で村民誰とも接し、木祖村の繁栄と発展のため、粉骨砕身、村長職を務められたことは村民から尊敬される存在であり、多くの人に慕われるお人柄であったと思います。
私は、唐澤さんにお声がけをいただいた縁で副村長に就任し、力強いご支援をもって後任の村長に就任させていただきました。
副村長としてお仕えする中で、唐澤さんの誠実さ、責任感は、現在村長の立場となった私の模範となっています。
退任後も本村の振興のために力を尽くしていただくことを願っていたのですが、まだ若くして(75歳はまだまだ若いと思います)お亡くなりになったことは残念でなりません。
しかしながら、唐澤さんの御遺志を継ぎ、本村の発展のため尽くしていくのが私に与えられた役目と考え、これからも精一杯頑張っていきたいと思います。
唐澤さん、どうか安らかにお眠りください。合掌。
村長 奥原秀一
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