■スキー場もうすぐ100年 カウントダウン
「やぶはら高原スキー場」もうすぐ100年カウントダウン事業が4年前から開始されました。長野県でもっとも歴史が古いスキー場として「菅平高原」を筆頭に、「野沢温泉」「霧ケ峰」そして4番目に当時の「藪原スキー場」があったと言われております。1929年の世界大恐慌の波は、ここ木祖村まで押し寄せ、当時、外貨を稼ぐ手段(観光地)が少なかった木祖村では事務所を役場内に置き「木祖村郷土会」が組織されました。当時の主力輸送手段であった国鉄薮原駅をターミナルとし、「藪原スキー場」の開設と「中山道鳥居峠の観楓と焼き鳥」を主力に今から約90年以上前に木祖村の観光地が生まれました。当時のスキー場にはリフトもありませんでしたが、「木祖村郷土会」がスキー場に「白樺の家」といった宿泊施設を造りました。このときから外貨を稼ぐことが本格的に始まったのであります。
木祖村観光協会では、今から4年前に村内外の皆様からスキー場にまつわる貴重な資料を収集し、資料のデジタル化を図りました。この資料を基に毎年、カウントダウン事業を行っています。
1年目:歴史写真展
2年目:歴史ポスター、パンフレット展
3年目:昭和初期のゲレ食を各レストランで再現⇒スキー汁、しるこ、うで卵等々
今年で4年目の開催となりますが、4年前にスキー場にまつわる資料収集をした際に貴重な資料が出て参りました。それは「藪原スキー小唄」といい当時の「藪原スキー場」を全国にPRするために作られた歌であります。当時のメディアと言えばラジオが主流であると思いますので、この歌を流しスキー場を宣伝したものと思われます。先人の知恵と努力には改めて感銘しました。施設の開設と営業がマッチしてきた証が今のスキー場開設であることを確信しました。
今年で4年目となる、もうすぐ100年カウントダウン事業ではこの「薮原スキー小唄」を活用したイベントを開催していこうと考えております。
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