8月11日(日)、村民センターにおいて村と公民館主催による「木祖村二十歳を祝う会」が挙行され、平成15年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた男性13名、女性9名、あわせて22名が大人の仲間入りをしました。
■式典の様子様
式典には19名が参加し、村長、来賓の栗屋正一議会議長様、恩師代表の中村勝先生から祝福や激励の言葉をいただきました。
また、今年も村長をはじめ来賓の方々を交えて、一人ずつ近況報告や木祖村への思いなどを出し合う場としてスピーチを車座で行いました。皆さん一様にふるさと木祖村に対する思いは深く、参加者のみならず、会場全員が木祖村の良さに改めて気づかされた有意義な座談会となりました。
■二十歳の主張
2名の方に「二十歳の主張」を述べていただきました。
◇永島 美結さん
本日この木祖村で人生の節目となる成人の日をこうして無事迎えることができました。私たちのために二十歳を祝う会を開いて頂きありがとうございます。木祖村の方々のおかげでみんなで集まれたこと、また、久しぶりに先生方にお会いできたこと大変嬉しく思います。
私は今、看護師・保健師を目指し看護大学に通っています。看護師は幼い頃からの夢でずっとその夢を追いかけてきました。看護大学での勉強は想像していたよりも大変ですが、それ以上に実習で病院に行くと患者さんとの関わりの中で学ぶことが多く、患者さんからありがとうや励ましの言葉を貰った時、より一層看護師になりたいと強く思います。時々投げ出したい時もあるのですが、友達との協力や、家族の支えがあり、乗り越えてくることができました。とても感謝しています。
木祖村にいると、帰ってきた同級生が逢いに来てくれます。それが私にとって凄く嬉しいです。いつも自然豊かなところが好きと言っているのを聞くと、ほんとに木祖村はいいところだなと改めて感じることができます。木祖村は、村民のみなさんの仲が良く素敵だなと感じます。そんな素晴らしい村で、20年間過ごすことができてほんとに幸せだと思います。また、同級生同士で集まることもあり、仲が良くていいクラスだなと日々感じています。それは保育園から中学校まで愛情をいっぱい注ぎ、時には叱り未熟な私たちにたくさんの学びをさせて下さった先生方のおかげだと思います。先生方が担任、副担任で私はとても楽しい時間を過ごすことができました。たくさん迷惑かけましたが、ほんとに感謝しています。ありがとうございました。
無事に二十歳になることができましたが、私は学生という身分であるため成人したという実感があまりありません。なので、責任と成人になったという自覚を持ち生活していきたいと思います。また、素敵な大人の方々に囲まれ、恵まれた環境で育ってきたため、私も素敵な大人になれるよう努力していきたいと思います。そして、国家試験に向け勉学に励み、たくさんの人の役に立つ看護師・保健師になれるよう精進していきたいと思います。本日はありがとうございました。
◇笹川 夢叶さん
本日は私たちのために、このような式典を開催していただき、誠にありがとうございます。無事にこの木祖村で、二十歳を祝う会を迎えることができ、大変嬉しく思います。
つい先日まで中学校生活を謳歌していた自分が気づけば、成人という人生の節目の一つを迎え、責任や社会人としての自覚を持つ立場となりました。
私は保育士免許取得のため、18年間住んでいた木祖村を離れ、1人暮らしをしながら上田市の短期大学に通いました。
大変なこともたくさんありましたが、多くの方の支えのおかげで自分自身を人として大きく成長させてくれた2年間となりました。
食事作りや掃除、買い物、お金の管理など自分一人で行う大変さを感じ、今まで両親がいたから苦労を感じずに生活できていたことに改めて気づきました。つらいことがあった時には味方になってくれ、時に厳しく周りの方に迷惑を掛けないようにと叱ってくれる両親には感謝してもしきれません。
また、木祖村から学生への支援をいただいたり、帰省すると村の方々が「頑張って」と声をかけてくださったので、「また頑張ろう」と励みをいただいておりました。本当に温かい村で育てていただけたんだなと実感しました。ありがとうございます。
そして私は現在、木曽町の保育教諭として3歳児、年少の担任をしています。子どもたちと日々向き合い、生活していく中で、私が学ばせていただくことも多く、子どもの可能性、素晴らしさを日に日に感じております。一方で、まだまだ未熟な部分もあるため、悩むことや大変だと感じることもたくさんありますが、子どもたちの笑顔を見ていると「子どもたちのために自分は頑張れている、もっと頑張ろう」と奮い立たせてくれます。子どもの成長を近くで感じることがなにより嬉しいです。
今、教育を行う立場の一人として、私たちに指導してくださった先生方の偉大さを痛感しております。子どもたちのために、時間をかけて、丁寧に指導してくださった先生方のおかげで今の私たちがあると思っています。たくさん経験を積んで、立派な保育士になれるよう、これからも努力していきたいです。
最後になりますが、これまで私を支えてくれた両親、木祖村の方々、恩師の先生方への感謝の気持ちを忘れず、皆さんに恩返しができるよう、日々精進していきたいです。本日はありがとうございました。
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