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自治体の皆さまへ

木祖村地域おこし協力隊員の6人から皆さんへのお便り Vol.019

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長野県木祖村

■見て来て聞いて協力隊!どんな活動しているの?
◇木祖村にお住まいの皆さまへ
現在木祖村では、坂口・平野・菅原・丸山・桒葉・井上の6人の隊員が、商工観光・アクティビティ・一次産業・農業・木工振興・お六櫛と、それぞれのテーマをもって、村の課題解決や地域力の維持・発展のため、日々励んでいます。今年度も残り半分ということで、今回のお題は「上半期のふりかえり」です。

■原体験を作り届ける平野らすかる隊員より〔活動冒険探求録〕
◇源流始まり、ぼくの居場所は木曽川沿い
駆け抜けて上半期。協力隊の任期満了に向けて拠点の整備や会社の設立、資格の取得などなどに奔走している今日この頃。ふと立ち止まり、振り返ると、今年度もたくさんの人と出会って繋がり、多くのご縁をいただけていることに気づきます。青峰高校で課外授業を受け持ったり、大桑村の社会福祉協議会より工作教室を頼まれたり、福島小学校のクラブ活動を任されたり、木曽広域連合より仕事をいただいたり。木祖村を拠点としながら広がり続ける活動に手応えを感じ、支えられて生きていることを実感します。おかげさまで、一宮市で村出身者と出会ったり、日進市に妻と一緒にお呼ばれしたり、名古屋市で中学生に声をかけられたりもします。そんな日々がこれからも、続いていくことを願いながら、走ったり休んだり遊んだり歩いたり笑ったりしようと思います。ではでは。

■職人を目指す井上けい隊員の〔移りて住みてお六櫛の里〕
◇上半期を振り返って
木祖村に来てもうすぐ半年が経とうとしています。木祖の夏は涼しいと聞いていたのですが、日中は暑く例年にないほどの暑さだと聞きました。しかしながら、夜は涼しく東京より快適に過ごせました。協力隊としての活動ですが、日々櫛挽の職人になるべく研鑽を積んでいます。手挽きの技術や機械挽きの技術をはじめ、道具製作や材料の製材、櫛挽きの体験のサポートなどの活動をしています。櫛挽きの体験を通じてお六櫛やその技法に興味がある人がそれなりにいることを実感しています。今後の展望として、櫛挽きの技術の習熟はもちろん、お六櫛の実演や、展示物の製作、資料作成などを行い、もっと多くの人にお六櫛に興味を持ってもらうかたちづくりを行っていきます。その為、お六櫛の資料や、機械、道具など参考になるものを探しています。お持ちでしたらお声掛けください。

■木工振興に携わる桒葉ひさよし隊員の〔モノ創りの村への道〕
◇なんやかんやでもうすぐ半年!さらっと振り返り
4月に木祖村の地域おこし協力隊となり私の木工振興ミッションに関係する方々への挨拶から始まり、一宮へのイベント出展、名古屋への木工品展示と木祖村PR、家具の大型生産、名古屋市科学館でのワークショップ、設計打合せ見積もり現場調査エトセトラおかげさまで初年度上半期としては大きめのイベントをこなさせていただいています。まだまだ顔を覚えてもらえていない人や名前と顔が一致しない人にも認知してもらえるよう、より一層活動の幅を柔軟に展開していこうと思います。とはいえ現在私は年末年始までの活動スケジュールが埋まりつつあり、当初掲げていた活動よりも早く進み過ぎてる部分と進みが悪い部分のバランスがとても悪いので、下半期は私の拠点となる工房をしっかり借り、活動の地盤をしっかり固めていこうと思いますので皆さんこれからもよろしくお願いいたします。

■アートを探る坂口かな隊員の〔アートと歴史とアーカイブ〕
◇上半期の活動と下半期に向けて
上半期は郷土館の収蔵品整理と資料整理や企画展を中心に活動を進めました。企画展「木祖村アーティスト・イン・レジデンス」では7月から9月にかけて3組のアーティストが木祖村に訪れました。ご協力いただいた村民の皆様、ありがとうございます。滞在した内容を元に10月12日から郷土館で企画展が開催されますのでぜひお越しください。郷土館の収蔵品整理では収蔵品を活用できるよう分類をしたり、何の資料や道具だったのか調べて確認をしている最中です。協力隊を卒業した後も継続して仕事に関われるよう来年度のことも考えつつ、隊員として最後となる下半期も精一杯がんばります。

■一次産業を盛り上げる菅原りょうた隊員の〔農から始まるエトセトラ〕
◇上半期のまとめ
こんにちは、菅原です。上半期の活動として養蜂や渓流釣り等のイベント参加、トウモロコシ栽培、収穫をしてきました。これらの活動は卒隊後に運営していこうと考えている“農業との結びつきもあり木祖村の体験を提供できる”ゲストハウスの体験の一つにならないかと考えています。どのような体験ができたら木祖村をより知ってもらえるのか、好きになってもらえるのかを考えながら計画しています。木祖村の体験の内容としては、渓流釣り、ブルーベリー収穫、養蜂、カヌーサップ、農作物の収穫など体験できることは他にもたくさんあります。これから経営していくゲストハウスは地元の方々に開かれたコミュニティスペースになり、宿泊施設を利用したお客さんと地元の方がつながれるようなゲストハウスを目指して、広報活動や情報発信をしていく計画です。

■木祖村農業に挑戦する丸山なつみ隊員より〔農を学びて時に之を習う〕
◇上半期、現状、悩み等
もう上半期のまとめですか…?上半期は農作業に農業法人の視察、収穫、出荷作業…そんな感じであっという間だった気がします。手が回らんことが多く、ご迷惑をおかけしているかもしれぬ。すみません。私があと三人ぐらい居たらいいのだが。去年まではススキ原だった翁像のトウモロコシ畑も紆余曲折ありながらも順調。予想以上に土壌硬度の高い重粘土だったので、来年は土壌改良の手段を考えないと。野中原の緑肥試験も始動です。すべての農地を収益作物で埋めることを考えず、緑肥とローテーションする輪作を考えれば、昨今高騰の著しい化学肥料の削減に加え、荒れた農地の景観問題も一歩前進するかもしれません。トウモロコシのブランド化…なんていいつつ、出来ていないのが現状。ただ、私は一生産者ですので、小売り側と連携する必要がある。私としては「農地と農村、それに連なる文化や風景を守ること」を付加価値として、遊休農地特有のコストを少しでも価格に転嫁できなければ荒れた農地はなくならないように思うのですが、それをどうやって消費者に訴求すればいいのか。そのためにはどのような場を設け、誰にテーブルについていただく必要があるのか。農業の法人化も含めて思う今日この頃です。

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