■Vol.38 セルフ・ハンディキャッピング
今回は「セルフ・ハンディキャッピング」です。名前だけで、なんとなく想像がつくかもしれませんね。試験などの直前に、遊んでしまったり、掃除してしまったりなど、皆さんも思い当たるフシはありませんか?目的が達成出来なさそうな可能性がある場合、人間は失敗しても仕方ないと思える状況を作り出してしまうことがあります。これを「セルフ・ハンディキャッピング」と言います。
これは自我を防衛するための反応と言われておりまして、メンタルを守るために必要なことの一つとされております。
「私馬鹿だから~」もこのセルフ・ハンディキャッピングの一つです。馬鹿だからわからなくても仕方ない、わかったら凄いと思い込んでしまうという心理ですね。
これについては、バーグラスとジョーンズの有名な実験があります。彼らは、自分の能力が不確かなときセルフ・ハンディキャッピングが起こりやすいと考えました。そして、「知的促進薬」と「知的妨害薬」という2種類の薬を用意して、実験参加者たちに“薬が知的作業にどのような影響を及ぼすかをみる実験”と称して事前にテストを受けさせました。そのテストの結果が良かったと告げられた者は、2回目のテストに当たって「知的妨害薬」を、結果が悪かったと告げられた者は「知的促進薬」を、被験薬として選択したという結果が得られました。
これにより、得られた自尊心または高い評価を、2回目で崩したくなかったという心理が働いたと見ることができるんですね。
これだけなら「へぇー、そうなんだー」とだけ言えるんですが、実は、このセルフ・ハンディキャッピング、「予防線を張ることにより結果は悪くなる」ということも判明しているんですね。
なので「私、モテないから」などの予防線を張らないように注意してください。「魅力がない」と思っているのと「私は魅力的だ」と思っているのでは結構な差が出てきたりします。ここに関しては以前ご紹介したペルソナ効果なども関連してきますので、良かったら過去の恋愛コラムを見返してみてくださいねー。
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