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村長コラム

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長野県木祖村

■敬老会の開催に想う
木祖村の敬老会は、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の影響により、ここ4年間開催が見送られてきましたが、今年は5年ぶりに村内全地区で開催され、私もお招きをいただきました。
敬老会は、これまで懸命に働き、地域をけん引されてきた皆さんのご長寿を地区を挙げてお祝いする大切な行事ですが、一人暮らしの高齢者が増える中、ご高齢の皆さんの交流の場という面からも大きな意義があると思います。
お茶のみ友達がたくさんいて、毎日誰かしらと話をしているという方はそんなに多くなく、一度にたくさんの方と会い、近況などについてお話のできる機会は大変貴重だと思います。
そういった観点からも、敬老会が多くの皆さんのご参加のもと、盛大に開催されたことを大変嬉しく思います。
私は、これからの社会は、単なる「長生き」を目指すのではなく、「長寿を喜び、楽しむことのできる社会」を目指すべきだと考えています。
ご高齢の皆さんが、喜び、楽しむことのできる社会であるためには、まずは健康で社会参加ができ、家庭や地域の中で安心して暮らし、若い世代との交流が盛んに行われることが重要で、このことが地域社会全体の活力の創出につながると思います。
敬老の日は、昭和39年までは、「としよりの日」と呼ばれていたそうですが、人生100年時代、ご高齢に皆さんには、まだまだお元気で活躍していただかなくてはなりません。
ドイツの詩人ゲーテが、「青年は老人を尊敬し、老人は青年に協力せよ。両者相寄りて相援(たすけ)て人生は楽しいものである。」という言葉を遺しています。
この言葉や思想に習い、ご高齢の皆さんは人生の師であり、社会の大切な先輩であることを改めて認識した上で、老壮相和していつまでも活力あふれる村づくりに邁進していこうと気持ちを新たにした一日でした。

村長 奥原秀一

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