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自治体の皆さまへ

生き活き 長生き健康とうみ

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長野県東御市

■わかっちゃいるけど…やれそうになれる情報(4)
◇目の前のものに目がない
「3カ月後には〇kgやせる!」と目標を掲げたのに、3カ月後はまだまだ遠い未来だと感じて、「今日は食べちゃお…明日から頑張れば大丈夫」と目の前にある〝楽すること〟を選んで計画は先延ばしに…次の日も〝目の前にある欲求〟の方を重大に感じて、結局、ダイエットから遠ざかってしまう。他にも勉強や運動も「今日はやらなくても、明日から」とついつい先延ばしに…という経験は誰にでもあるかと思います。
今までは「意志が弱いから」と片付け、あきらめていましたが、この先延ばしにする心理は、人間誰もが持っている〝心の癖〟なのです。

◇現在志向バイアス?!
人間は、将来の大きな利益よりも、目先の小さな利益を重大に感じて、優先してしまう。この先延ばしにする心理のことを、行動経済学という学問では「現在志向バイアス」と言います。バイアスとは、人間の「心の習性・心の癖」という意味です。
未来を考えた時には、自分にとって正しい選択ができるのに(健康のためにダイエットしなくちゃ)、その選択が目の前に迫ると間違った方を選んでしまう(ダイエット中なのに目の前のケーキを食べちゃった)。誰でも、目の前の出来事「現在」は大きく、魅力的に見えてしまうという〝心の癖〟が邪魔をしているのです。

◇先延ばし癖の克服法
まず、人間には「現在志向バイアス」があることを認識できていれば、考え方が変わるかもしれません。「今、目の前のケーキを食べたい」のは自分の意志ではなく、目の前の出来事が大きく、魅力的に見えているだけであって、「これは〝心の癖〟ではないか?」と、その都度自分に問いかけてみるのも効果があります。
また、将来の自分は〝他人事〟と捉えてしまう傾向も「現在志向バイアス」が原因です。生活習慣が乱れていたとしても「誰にも迷惑かけていないし…」と時折そう思いますが、確実に迷惑をかけている他人がいます。それは「将来の自分自身」です。
このような考え方を持つことで、目の前の行動をコントロールできる一助になります。

文責:(公財)身体教育医学研究所

問合せ:健康保健課
【電話】64-8883

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