文字サイズ
自治体の皆さまへ

心の眼(189)

6/46

長野県東御市

◆「多様性に寛容な社会を目指して」〜人権に関する話題から〜
人権同和教育指導委員 冨岡(とみおか) 茂樹(しげき)
今年は4年ぶりに各区を巡回して実施している人権啓発学習会。分館長さん、区長さん他、区の役員の方々にはたいへんお世話になっています。
人権に関する学習会は2年をかけて市内を一巡していますが、課題が多様化してきている現状から、人権課題を学び合う、理解し合う貴重な機会として今後ともよろしくお願いいたします。
今回は、最近気になった人権に関する話題から、三つほど紹介してみたいと思います。
一つ目は、信濃毎日新聞が1月から長期連載していた「ふつうって何ですか?~発達障害と社会~」という記事。発達障がいと診断される人たちの生きづらさの物語を通して社会の姿を見つめてきた取材班、その中で「立場の強い人間が自分にとっての『普通』を押しつけると、立場の弱い人間は何も言えなくなる」立場の強い人間は私かもしれないと気付く記者。また別の記者もその「ふつう」に同調する私が浮き彫りになったと気付く。そして取材の中から、社会の構造が多様性に不寛容であったことに気づく、という内容。
二つ目は訪日調査を終えた国連人権理事会のビジネスと人権作業部会の専門家が、インタビューで「性暴力やハラスメントを不問にする日本の文化は、社会に深く根付いた不公平なジェンダー規範や社会規範と結びついている」と指摘した記事。更に日本の女性の賃金の低さや、企業幹部に占める女性の割合の低さを憂慮すべき傾向と述べています。日本社会の古くからの社会規範や文化が強く影響していることを指摘されています。
最後に、筋疾患の先天性ミオパチーという難病で、人工呼吸器、電動車椅子を使用している市川沙央(さおう)さんの「ハンチバック」という作品が、第169回芥川賞を受賞したという嬉しいニュース。受賞した本人が「重度の障がい者が芥川賞を受賞するのが、どうしてそれが2023年にもなって初めてなのか」と述べています。まだまだ不合理や不平等に気づかない場面がたくさんあることを改めて知らされました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU