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家庭教育アラカルト(21)

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長野県東御市

~家庭にAIは?~
滋野小学校 教頭 小柳 昭喜
米オープンAI社がChatGPTを公開してからわずか2カ月で1億人のユーザーを獲得したそうです。また、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏はChatGPTを、インターネットや携帯電話、パソコンに並ぶ「本質的なもの」と位置づけ、ネットや携帯電話と同等の影響を与える可能性があると言っているそうです。
GIGAスクール構想によって学校に配備されたタブレット端末を、子どもたちはとても器用に使いこなしています。しかし、このような状況の中で、AIに置き換えられない家庭教育の重要性がより明確に浮かび上がるのではないでしょうか。
まず、家庭教育において最も重要なのは、子どもとの深い絆を築くことです。言うまでもありませんが、親や家族の愛情や共感が子どもの成長に大きな影響を与えます。AIは情報を提供できるものの、人間の温かさや感情的なつながりを再現することはできません。
また、子どもたちは個々に異なる学習スタイルや興味を持っています。親は子どもたちの特性や発達段階に応じて、個別のサポートや指導を調整することができます。
さらに、家庭教育は子どものモチベーションや自己肯定感の促進に重要な役割を果たします。親はフィードバックや励ましを通じて、子どもたちの成果を評価し、自信と成長意欲を育むことができます。AIは情報の提供や学習の進捗管理に役立つものの、家族による個別のサポートや励ましの重要性には及びません。
つまり、家庭教育は愛情、個別対応、モチベーションの面において、AIではなく人間と人間との絆によって特に価値が生まれるのです。AIは有用なツールですが、子どもたちの成長においてリアルな家族の存在と関与が不可欠なのです。
私は家庭教育において、「AI」に置き換えられない「愛」が何よりも大切だと考えます。

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