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自治体の皆さまへ

(最終回)『とうみの公共交通』~誰もが利用しやすい持続可能な公共交通を目指して~

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長野県東御市

◆定時定路線バスの運行経路および時間帯の見直し
持続可能な公共交通環境を構築するための計画目標や施策等を、全4回にわたり“シリーズ『とうみの公共交通』”として特集してきました。最終回の今回は、令和5年度に実施する「定時定路線バスの運行経路の見直し」についてご紹介します。

◇市民の皆さんの意見を反映させた見直し
平成18年10月から運行を開始した定時定路線バスは、人口減少や少子高齢化の進展、自家用車の保有率の上昇等により、年々利用者数が減少しており、路線の維持・確保が難しい状況にあります。
公共交通活性化協議会では、公共交通の利用実態やアンケート調査の結果などを踏まえた、運行経路および時刻の見直し案をまとめ、延べ12回にわたり市民説明会を開催することで、市民の意見を反映させた「別冊東御市公共交通システム(定時定路線バス編)」をとりまとめました。また、これらの運行経路および時刻、バス停の変更や運賃の見直しについては、去る6月22日に開催された地域公共交通会議※において承認されたことから、令和5年10月からの運行開始(予定)に向けて準備を進めています。
※道路運送法に基づいて旅客自動車運送事業(乗合バス等)の運行計画の協議等を行う会議

◇現行の運行経路の課題
※詳細は本紙をご覧ください。
《現状の課題》
(1)和線
・小中学生の通学利用が主で一般利用者がほとんどいない。
(2)祢津線
・ベイシア下交差点から田中駅の間が和線と重複している。
・スクールバス(水色線)の運行により、一般の利用者が少ない。
・新張地区の最寄り駅は滋野駅だが、田中駅に向けて路線が組まれている。
(3)久保通線
・田中駅到着後、望月方面へ折り返しているが、しなの鉄道への接続を優先した時刻のため、羽毛山の小中学生の通学には利用できない。
(4)八重原線
・路線が入り組み時刻表が複雑。
・田楽平から北御牧庁舎前に到着後、芸術むら方面へ折り返しているが、小中学校の始業時間に間に合わないため、通学には利用できない。
(5)御牧原線
・北御牧庁舎から畦田間が久保通線と重複している。
・いちご平から北御牧庁舎前に到着後、常満方面へ折り返しているが、小中学校の始業時間に間に合わないため、通学には利用できない。

◇運行経路の主な変更点
令和5年10月運行開始(予定)
※詳細は本紙をご覧ください。

《見直し後》
(1)和線
・既存路線になかった栗林にバス停を新設し田中駅に向かう経路に変更になる。
(2)祢津・滋野線
・最寄り駅の滋野駅や原口、中屋敷、片羽、桜井にバス停を新設し、滋野地区の皆さんも利用できる経路に変更になる。
(3)久保通線
・八重原線が羽毛山経由となるため、県道東部望月線を通りバス路線のなかった加沢にバス停を新設し、田中駅に向かう経路に変更になる。
(4)八重原線
・路線を一本化することで、わかりやすく使いやすくなる。
・路線を整理したことで、羽毛山を経由できる。
・学校に間に合う時刻表に見直すことで、これまで利用できなかった芸術むら・白樺・羽毛山の皆さんも利用できるようになる。
・北御牧支所で御牧原線に乗り継ぐことで、田中駅まで乗車でき、高校生の通学や通勤で利用できるようになる。
(5)御牧原線
・久保通線との重複区間(北御牧庁舎から畦田)をなくし、路線を一本化することで、わかりやすく使いやすくなる。
・学校に間に合う時刻表に見直すことで、これまで利用できなかった布下・常満・島川原の皆さんも利用できるようになる。
・田中駅まで接続することで、高校生の通学や通勤で利用できるようになる。

◇持続可能な公共交通の構築を目指して
5月号から全4回にわたり、シリーズ『とうみの公共交通』として、計画の概要や本年度実施する事業等について特集しました。今後も、誰もが利用しやすい持続可能な公共交通の維持・確保を目指して、計画を推進してまいりますので、皆さまのご理解とご協力をお願いします。
なお、計画の詳細は、市のホームページに掲載しておりますのでご覧ください。

10月からの定時定路線バスの運行経路および時刻表、運賃表の改定の詳細をとりまとめた冊子の全戸配布を予定しています。

問合せ:商工観光課 商工労政係
【電話】64-5895

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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