「空き家なんて自分には関係ない。」「空き家になっても何も問題はない。」そんなあなたに読んでほしい…空き家対策入門編。
◆登場人物
・巨ん太くん
今は東京でサラリーマン。東御市には巨峰農家の父がひとり暮らし。
・ぷるるちゃん
東御市で父と母と巨峰農家。
・地域おこし協力隊・吉井
令和4年11月に着任。空き家対策担当一年生。
※巨ん太くん、ぷるるちゃんの設定はフィクションです。
◆元気なうちに話し合いと片付けを!
吉井:巨ん太くんは実家の家の将来についてご家族と話し合ったことある?
巨ん太くん:ないよ! 父ちゃんは最近物忘れがあるみたいだけど元気だから家の相続の話をするのは気が引けるし、まだまだ先かな~。でも、もし認知症になってからだと相続って大変なのかな。
ぷるるちゃん:うちの隣のおばあちゃんが認知症で老人ホームに入所したらしいんだけど、家の名義変更するのに時間と費用がかかって、大変だったって。
吉井:そうそう。だから、元気なうちに、大切なお家の将来を家族で話し合ってみたら?
ぷるるちゃん:そういえば、うちの父さん、友達にすすめられて『エンディングノート』を書き始めたって言ってたわ。相続や家のことについて書いているみたい。
吉井:お父さん、『空き家対策』してますね~。素晴らしい!
巨ん太くん:へぇ~、空き家対策か~。他にできることある?
吉井:今すぐできる空き家対策としては、家の片付けかな。空き家が生まれる原因は『相続』と『家財などの片付け先延ばし』。元気なうちに片付け・整理をした状態で次の世代にバトンタッチできるといいよね。
巨ん太くん・ぷるるちゃん:うん、うん!
※エンディングノート(終活ノート)は、自身の希望や必要な情報などを生きているうちに書き留めておくノートのこと
◆専門家からのアドバイス
市と協定を結んでいる長野県宅建協会上田支部から「空き家対策」のアドバイスをいただきました。
1、まずは話し合いを!
住まいを将来どうするのか、あらかじめ親族間で相談し、方針を決めておきましょう。
また、相続時のトラブルを避けるため、遺言書やエンディングノート(終活ノート)の作成や家族信託の活用も検討しておきましょう。
2、片付けは「終活」のひとつととらえ、判断力のあるうちに進めましょう!
「もったいない」「まだ使える」といった意識を変え、思いきって片付けましょう。家の中のモノが減ることで、普段の生活も快適になります。片付けが苦手な方は、片付けの専門家・整理収納アドバイザーに相談してみるのもおすすめです。
◆まとめ
片付けを単なる「過去の整理」と考えるのでなく、人生にとって本当に大切なモノを整理する「未来への第一歩」と考えて、お盆などで家族や親戚が集まるこの機会に、一度お家の将来を話し合ってみましょう。
問合せ:企画振興課 移住定住・シティプロモーション係
【電話】64-5893
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