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自治体の皆さまへ

公民館報 東御 2023年9月号

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長野県東御市

◆公民館講座を紹介します
◇市民大学
・刀剣のまち東御市を巡る
6月18日に計画した市民大学講座「刀剣のまち東御市を巡る」には、定員を上回る大勢の申し込みをいただき、市民の関心の高さを感じました。当日は、堀田雄二氏を講師として、山浦真雄宅跡、刀工山浦真雄・清麿・兼虎生誕之里顕彰碑、わらび手刀出土地(古見立古墳跡)、刀匠宮入法廣氏工房をバスで巡りました。
普段は特別に訪れる機会のない場所に、刀剣にまつわる貴重な史跡が残されていることに改めて驚かされました。また、わらび手刀出土地では、発見者のご子息が大切に保管されている「わらび手刀他の図」(発見時に絵師に描かせた出土品の図:現物は東京国立博物館が所蔵)を見せていただいたり、宮入氏のご自宅で本物の刀剣に触れさせていただいたりとサプライズもあり、参加された皆さんは大満足の半日でした。

◇女性学級
・みそづくり講座
6月21日に武田味噌醸造株式会社 武田清太郎さんを講師にお迎えし、食育をテーマに八重原産大豆を使用した味噌づくりを行いました。
参加された皆さんからは出来上がりが今から楽しみとの感想をいただきました。

◇スマホ・パソコン講座
今年5月からスマホ・パソコン講座を開催しています。
それぞれ月に4回テーマを決めて行い、参加者が参加しやすいよう講座の内容等を工夫しています。今までには、「動画編集・クラウドとは?・GoogleDrive G-mail活用」「キャンバ講座」「Instagram講座」「きほんのきから始めるパソコン教室」「スマホの基本」「LINE活用編」と盛りだくさんの内容で行いました。少人数制で行うため不明な点も聞きやすいので、ご興味ある方は是非参加してみてください♪

◇表情輝く!顔心筋マッサージ講座
コロナ禍でマスク生活が当たり前となった今、表情をしっかり出さないと実際の年齢よりプラス5歳になってしまうとのことから、4月22日にコスメティックしおざわの笹井かおるさんを講師にお迎えし、顔心筋マッサージを公民館講座として今回初めて開催しました。
講座では笹井さんのお手製の資料をもとに、参加者全員で顔心筋マッサージを行い、参加者からは、手軽にできてよかったなどの感想をいただきました。

◇ポリ袋でつくる簡単ベーグル講座
5月13日にパン教室 クープ 中村まさ代さんを講師に迎え、ポリ袋を使うことで初心者の方も簡単にこねられるベーグル作りを行いました。ポリ袋で行えるため、小学生のお子さんでも講座に参加しやすくなっています。
パンを手作りでつくる良さは、やはり焼きたてのパンを食べられることで、その喜びは何事にも代えがたいとのことです。
また、パンを手作りすると毎日が少しでも楽しくなると、先生から話がありました。

◆9月以降の講座案内
10月、11月に子育て世帯を対象とした「Instagram・キャンバ講座」(連続3回講座)を開催予定です。キャンバはとても便利で、写真の加工、文書、プレゼン資料も作成できます。何より便利なのが、ソフトに収蔵されているデータに使用可能な画像が充実している点で、簡単にプロ顔負けの資料を作ることが可能です。
また、王鷲先生の料理講座も予定しています。先生の料理は材料が少なく誰でも簡単に料理をつくることができるメニューです。先生の人柄もとても前向きで、講座を受講すると「よし、毎日料理がんばるぞ!」という心構えもできる内容です。
詳しくは情報コーナーをご覧ください。

・市民大学の予定

◆分館交流スポーツ大会
◇4年ぶりの開催 分館交流スポーツ大会
今年は、分館長会をはじめ多くの皆さまのご協力のもと、分館交流スポーツ大会が4年ぶりに開催され、5地区の大会を無事に終えることができました。
参加チーム数は、コロナ禍以前までには戻りませんでしたが、ソフトボールをはじめ、マレットゴルフやゲートボール、ビーチボール等の競技種目で熱戦が繰り広げられ、分館相互の交流や親睦を深めるとともに、区民がスポーツに親しめた1日となりました。様々な形で本大会に関わっていただいた皆さまには心より感謝いたします。

◆おらほの歴史探訪
◇「刀剣のまち東御市」(2)
東御市文書館 文書館専門員 堀田雄二
前回は、古代から中世までの様々な刀剣について記しましたが、今回は江戸時代から現在までの刀剣と刀匠について触れてみたいと思います。
江戸時代になると、戦乱の世が天下泰平の世に変わり、刀剣は実用品というよりは、美術品としての価値が高くなります。江戸後期に活躍した雷電為右衛門(らいでんためえもん)は、松江藩お抱え力士となり、大小の刀を殿様から拝領し、実物は松江市に残されています。他に雷電が若いころお世話になった上田市(旧丸子町)の上原家に保存されていた脇差が、東京の相撲博物館に保管・展示されています。いずれも名刀です。
江戸時代後期から明治時代初期にかけて活躍した山浦真雄(まさお)・清麿(きよまろ)・兼虎(かねとら)らの山浦一門は赤岩本郷出身で、山浦真雄宅跡は長野県史跡に指定されています。鍛冶場跡と刀の焼き入れに使った石鉢二個が残されています。山浦一門を崇敬した故宮入昭平(あきひら)氏(重要無形文化財)は、賛同者を募り国道18号線と県道との交差点に顕彰碑(けんしょうひ)を建てました。現在この顕彰碑は道の駅「雷電くるみの里」の東の隅に移設されています。裏側の解説文は、刀に銘を刻むタガネで関係者が刻んでいます。道の駅に行く機会がありましたら、一度じっくりご覧ください。
現在の刀工は、故宮入昭平氏の甥にあたる宮入法廣(のりひろ)氏です。氏の父も刀匠ですが、それぞれ作風は異なります。力士の太刀・皇族の守り刀・国宝鉄剣や正倉院御物(しょうそういんぎょもつ)の複製品など幅広い作刀を手掛け、2010年に新作名刀展において「正宗賞」を受賞され、2011年には長野県無形文化財保持者に認定されました。
このように、東御市には連綿(れんめん)と刀剣の文化が引き継がれており、大勢の刀匠達が生まれ関わりを持ち活躍してきました。そのため、何かの機会に「刀剣・刀匠展」を開催し、多くの人に「刀剣のまち東御市」をアピールしたいと検討しております。

編集:生涯学習課 社会教育・公民館係
【電話】64-5885

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