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公民館報 東御 2024年12月号

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長野県東御市

■地区公民館を訪ねて
◇和地区公民館
・好評だった移住者交流会
10月5日に、「東御市移住者交流会~地球にも地域にもやさしいとうみぐらしを語ろう~」が和地区に拠点がある移住体験交流施設周辺で開催されました。
当日は、移住を検討している方や移住して間もない方など15組35名が参加し、和地域づくりの会の皆さん、運営スタッフも合わせると総勢60名を超える賑やかな交流会となりました。
はじめに移住者、移住希望者の方たちに移住前の居住地の名産を紹介していただきました。有名なものから意外なものまで登場し、大変盛り上がりました。「あの方はあの名産を紹介した人ね!」とお互いを理解する良いツールとなりました。
交流会のプログラムでは、移住後地域で生活していく際に欠かせないビーバーでの草刈り体験や、東御市のやや難しいゴミ分別体験も実施しました。特に盛り上がったのは薪割り体験でした。今ではなかなかできなくなった体験に、参加者は「すごーい!難しい!」と言いながら楽しく薪割りをしていました。
その後、和小学校の裏手にある樹木園で全員揃ってBBQを楽しみながら親睦を深めました。その中で行った東御市に関するクイズ大会では、意外と知られていない東御市の一面や、地域の方も頭を悩ませてしまう珍問、難問が出題され、東御市暮らしの長短関係なく和気あいあいと学び合うことができました。
移住者の皆さんからは、「地域の方に色々と教わって勉強になった」「また企画してほしい」などの感想を頂きました。移住者から地域住民となっていく過程において、和地区の皆さんと交流することで、東御市の魅力や地域の特徴、そこに住む人々の温かさを知っていただく良い機会となりました。
今後もこのような交流会を定期的に開催できたらと思っています。ご協力いただいた和地区の皆さん、ありがとうございました!

◇滋野地区公民館
・三方ヶ峰登山・池の平湿原ウォーキング
8月25日、郷土の豊かな自然に親しもうと、「三方ヶ峰登山・池の平湿原ウォーキング」を実施しました。
残暑の中、家族連れなど25名の方が参加され、市内最高峰である東篭ノ登山の山頂を目指しました。
途中からあいにくの天気となり、雷雨の中の下山となりましたが、全員無事に戻ることができました。
また、ウォーキングコースでは、ガイドの方に貴重な高山植物の種類や特性などを教えていただき、あらためて東御市の魅力のひとつでもある豊かな自然を実感することができました。

・浴衣着付け教室を開催
夏の浴衣シーズンを前に、当公民館では初の試みとして、3日間の「浴衣着付け教室」を開催しました。
この機会に着付けを学びたいという7名の方が参加されました。「雷電まつりや花火大会に家族で浴衣を着たい」「自己流でなく、正式な着付けを習いたい」など、皆さんそれぞれの想いを胸に、夜遅くまで熱心に講習を受けていました。

■講座案内
◇「参加しやすさ」に配慮した講座に人気が集まっています
~手軽に・夜間・休日に参加できる講座のご案内~
平日の昼間では都合がつかないという方も参加できるよう、夜間や土・日に開催し、1回の参加で完結する講座(単発講座)を企画しています。
およそ月に一回のペースで開催し、テーマは「海外旅行のプランづくり」「山登りのコツ講座」等、さまざまです。その中で、10月に開催した「災害時に役立つ防災食講座」を紹介します。
「防災食」といえば乾パンや缶詰を想像するかもしれませんが、今回は、「保存のきく、使い慣れた食材」を使った本格的な料理です。スーパーの冷蔵庫で売られている食品の中には、常温保存がきくものが意外と多いことをまず学びました。その上で、断水等で水が制限されているという想定で、洗い物を極力出さないという観点から、ポリ袋とナベを使い、限られた水や火だけで調理する方法を教えていただきました。受講生からは「おいしい!」「簡単に作れる」という声が上がり、大好評でした。講座終了後にはアンケートを実施して「こんな講座を開催してほしい!」という声を集めています。
単発講座に参加いただくことで、より多くの方が生涯学習にふれるきっかけとなれば幸いです。講座情報は市報やLINEで発信しています。ぜひ参加してみませんか?

◆小平奈緒氏講演会
期日:12月21日(土)午後1時30分~(開場 午後1時)
演題:知るを愉しむ
会場:東御市文化会館サンテラスホール
申し込みは下記二次元コードまたは【電話】64-5885へ
※二次元コードは本紙参照

■おらほの歴史探訪
◇東御市の天然記念物(1)
元東御市文書館専門員 堀田雄二

文化財の中で、少し毛色が異なるのが天然記念物です。「文化財」というと、人類がかかわった文化により形作られた物や行いを示すように思われますが、この天然記念物は人類のかかわりが全くないか、ほとんどかかわりが少ないものです。動物・植物・地質・鉱物などの自然物のうち、絶滅の危機にあるとして、文化財保護法や文化財保護条例によって指定された保護の対象になったもののことを言います。この他に、世界遺産や日本遺産・絶滅危惧種などとして、保護されているものもありますが、ここでは文化財について触れることとします。
東御市内に生息している動物のうち、国の指定は二ホンカモシカがあげられます。カモシカと呼ぶことから、シカの仲間と思う人が多いですが、実は牛の仲間です。日本にのみ生息する固有種で、一時は絶滅の危機があったため、昭和9年に国の天然記念物、昭和30年に特別天然記念物に指定されたため、現在では個体数が回復し、市内各地でよく見かけます。
他に、かつては国指定のヤマネ・長野県指定のオコジョが生息していたとされますが、今のところ確認はできていません。
昆虫としては、長野県指定の高山蝶十種のうち、湯の丸高原一帯に三種の生息が確認されています。ミヤマシロチョウ・ミヤマモンキチョウ・ベニヒカゲは、夏の短期間に湯の丸高原一帯で見られますが、乱獲によってその数を減らしています。国・県・市の指定天然記念物は、原則としてその捕獲や飼育・売買は禁じられていますが、関係者によるパトロールや看板の設置などの努力もむなしく、生息地の減少を招くほどに減少しています。
(次号に続く)

編集:地域づくり支援課 地域コミュニティ推進係
【電話】64-5885

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