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部活動の地域移行通信 Vol.1

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長野県東御市

これまで中学校教員等が担ってきた部活動の指導を、地域のクラブ・団体などに移行する「部活動の地域移行」が始まりました。
市では今後、段階的に地域移行していくための取り組みを始めています。

■中学校部活動の地域移行に関わる講演会を開催しました
昨年12月16日、長野県教育委員会事務局スポーツ課の和田直也指導主事を講師として、講演会を開催しました。学校関係者、保護者およびスポーツ団体関係者など約60名の方にご参加いただきました。
和田指導主事からは、なぜ地域移行をする必要があるのかについて下記の2点について具体的な説明がありました。

◆地域移行をする理由
1 少子化により部活動に所属する生徒が減少し、「部活動」として継続していくことが難しくなってきている。また、全国的に部員が少なく、大会参加のための合同チーム数が年々増えたり、部活動の統廃合が起きている。このような現状を解決していくために、生徒たちがやりたいことを選択できるような環境を整えていく必要がある。

2 顧問となる教師が担当部活動の専門でなかったり、初めてそのスポーツ等を経験したりする場合も多く、その割合は長野県では60%にのぼり、専門外の部活を担当することによる不安や悩みを抱えている教師も多い。また、働き方改革が推進される中、教師の時間外長時間勤務が依然常態化しており、その大きな要因の一つに部活動指導があげられている。

1、2を踏まえ、これまでの学校部活動の在り方を見直し、「地域の子供たちは、学校を含めた地域で育てる」という意識のもと、地域クラブ活動の指導者等になっていただくなど地域の方の力をお借りして、これらの課題を解決していく必要がある。

講演会の後、グループに分かれて地域移行に向けた課題や様々な立場から協力できそうな取組等について活発な意見交換が行われました。地域クラブ活動の受け皿、地域指導者(教員の兼職兼業も含む)の発掘・確保、指導内容の一貫性・継続性、家庭の負担となる月謝・送迎、運営主体、活動場所の確保・施設の割り振り等様々な意見が出され、全体共有もできました。
今回の講演会を参考に、市では学校、保護者、関係諸団体の皆さま等と連携し、児童生徒へのアンケートや保護者・地域の方々への説明を行いながら、部活動改革に取り組んでいきます。今後も市報とうみ、市ホームページ等で進捗状況をお知らせしていきますので、地域の皆さまのご理解とご協力をお願いします。

◆部活動の地域移行のイメージ
◇学校部活動
〔位置付け〕学校教育の一環(教育課程外)

※学校部活動の地域連携
合同部活動の導入や部活動指導員等の適切な配置により生徒の活動機会の確保に務めている。

◇課題
・少子化の中、持続可能な体制にする必要
・専門技術を有する指導者による指導
・経験のないスポーツ等を教える教師の負担軽減
・地域の実情に応じた段階的な体制の整備

◇地域クラブ活動
〔位置付け〕学校と連携して行う地域クラブ活動

※地域の多様な主体が実施。学校は、活動方針、活動状況や生徒に関する情報の共有等を通じて連携していく。
※いつまでに地域クラブ活動に移行するとの期限はありませんが、長野県では、まずは、休日の活動を令和8年度末を目途に地域クラブ活動に移行する事としております。

問い合わせ先:教育課 学校教育係
【電話】64-5879

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