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長野県東御市

東御市へ来た方、戻ってきた方から、選んだ理由や魅力を紹介します。

今月は神奈川県から移住された大原春宣さんに〝とうみ”の魅力や生活について答えていただきました。

・大原 春宣(おおはら はるのぶ)さん(滋野)
神奈川県出身
Iターン

「私、ここに行きたい!」それは妻の一言から始まった。我が家の移住である。
東御?…読み方さえ知らない、それまで信州とは縁もゆかりもない夫は戸惑った。いや、それは妻とて同じはず。そこで行ってみた、ドライブ気分で…結果、イイのだ。空が広い、景色がいい、天気がいい。しかしである。そんな理由で分別もあって然るべき熟年が(いや老年か)移住するか?無鉄砲過ぎるだろ。そんな私をよそに妻は妙に前のめりで、最初に見た物件で「私が生まれた家の匂いがする」とか、訳のわからないことを仰る。しかし、その後何度か東御を訪れる内に私の中に変化が生まれた。佐久から小諸を抜けるあの景色が近づくと、チムドンドンし始めたのだ!(沖縄出身ではないが)確かにこんな所で暮らすのも悪くないな…かくして移住決行。住居となったのは最初に見た物件だった。
新たな生活。それはケッコー過酷だった。想像していただきたい。それまで街暮らししか知らない男がいきなり草や虫との格闘に巻き込まれたのだ。おまけに昨夏はやたら暑かった。背丈の倍以上はある石垣は全てヤブに覆われ、庭も半分以上何だかわからない雑草に占領されている。呆然としながらひと夏かけてそれらを綺麗さっぱり刈り倒した…が、うず高く積み上がった草木の処理がわからない。燃やせば、と言われてもシティボーイには怖くてできない。そんな時、「うちらで片付けてあげるよ」優しく囁いてくれたのはブドウ農家の方だった。3台の軽トラがやって来た。颯爽と降りて来た彼らはその逞しい腕で草木をガバっと積み上げ、次々と輸送。瞬く間に片付けると微笑みを残して去って行った…何だ、これは!まるでヒーロー映画の主人公じゃないか!感動する私の横で妻は目をウルウルさせていた。
年が明け、人生初の味噌仕込み、醤油仕込みを体験。春からは米作りも経験する。そして、あのヒーローの下でブドウ栽培を手伝うのだ。人生、どう転ぶかわからない。やりたいことはたくさんある。長年培った映像制作のキャリアもどこかで活かせないかと考えている。そう、人生は常にチャレンジなのだ。東御には其処此処にすごい!と思わせる人がいる。学びを受けつつ、時にはその力を少し借りればいい。

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