■「東御市民病院=地域型病院=コミュニティホスピタル」
院長 岩橋 輝明
◇これからの医療連携
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県は2024年からの第8次保険医療計画の中で「医療供給体制のグランドデザイン」を基本理念として提示しました。団塊ジュニア世代が65歳を超え、全人口に占める65歳以上の高齢者割合がピークを迎える2040年を含む今後の中長期の医療供給体制の概要です。
この中では、病院を地域に密着した「地域型病院」と高度・専門医療を中心に医療従事者や設備を集約した「広域型病院」に分類し、両者による役割分担と連携を推進することが示されています。地域型病院は住民の身近にあって、今後増加が見込まれる高齢者の心不全、肺炎、骨折等の疾患への対応など、救急を含むプライマリケアと地域包括ケアシステムの要として地域医療の最前線となります。患者さんを中心にした広域型病院との連携は目新しいものではありませんが、広域型病院はマンパワーの乏しい地域型病院に対して医師の派遣を含めた診療支援を行い、県や市町村は両者がそれぞれの役割を発揮できるよう、機能の維持・強化に向けた財政・人的支援を行うという点で、これまでの医療連携をさらに拡大・深化させたものと言えます。
特に複数の疾患を抱えた高齢患者に対応するためには、住民の身近にある診療所と地域型病院がかかりつけ医として多職種連携のもと患者さんを支える必要があり、地域型病院の役割はこれまで以上に重要になるでしょう。
東御市民病院が目指す「コミュニティホスピタル」は地域型病院として地域医療を推進するため総合診療を中心に高度急性期以外の医療、リハビリ、栄養管理、疾病予防から介護、今後需要の増す在宅医療に積極的に対応し、多職種連携のもと「治し・支える医療」を切れ目なく提供します。地域貢献を主軸に置き地域のニーズに応えながら、住民や地域社会とともに歩み発展したいと思います。
問い合わせ先:市民病院
【電話】62-0050
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