東御市へ来た方、戻ってきた方から、選んだ理由や魅力を紹介します。
今月は東京から移住された平塚庸代さんに“とうみ”の魅力や生活について教えていただきました。
・平塚 庸代(ひらつか のぶよ)さん(田沢)
群馬出身/Iターン
東御市に移住して、初めての冬を過ごしています。ファンヒーターの灯油を入れ、タイヤをスタッドレスに交換し、ワークマン女子で畑の冬服を買う。東京に住んでいた頃は洋服の衣替えだけで十分だったけれど、こちらでは生活すべてで冬を迎える準備が必要です。
東御市を知ったのは、「ぶどうを育ててワインを作る」シェアヴィンヤードという活動がきっかけです。2020年から田沢地区にある畑にピノノワールと龍眼という品種を植えて、2か月に1度くらい通い、ぶどうのお世話をしてきました。東御に来るたびに、きれいな空気や水を味わい、畑作業を通じて自然の豊かさを感じ、心身ともにリフレッシュしている自分がいました。おいしいワインはもちろん、春のセリ鍋やブドウの葉and山菜の天ぷらなど、ここにしかない季節ごとの食材との出会いに魅せられていました。
2023年に長らく勤めた会社を辞める決心をした時、移住者向けのシェアハウスに空室が出たという知らせをもらい「タイミングばっちり!これは運命だ」と即断即決。
2024年2月に退職し、4月に引っ越して仕事がすぐ決まり、5月からワイナリーで働いています。趣味で始めたワイン作りが、今では仕事になりました。30年間、銀座で雑誌編集というオフィスワークをしていた自分が、まさか農作業しているとは、1年前は想像もしていませんでした。でも、畑仕事のおかげで、体重が4kg落ち、視力が1・2と1・5に回復し、毎日温泉に入り、お肌つやつや、すっかり健康になりました。自然と向き合う仕事は雄大で、ストレスがありません。シェアハウスにも畑があり、普段食べる野菜を自分たちでいろいろ育てています。移住して農業と密着した生活をしていることで、身も心も充実した日々を送れており、幸せをかみしめています。
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