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市民病院通信

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長野県東御市

■認知症とは
正常な認知機能が、さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまったり、または働きが悪くなることによって、記憶・判断力の低下が起こり、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態です。

■軽度認知障害(MCI)とは
健常者と認知症の中間の状態(グレーゾーン)です。もの忘れはありますが、日常生活に支障はありません。また、軽度認知障害(MCI)の人がすべて認知症になるわけではありません。1年間に5~15%の人が認知症に移行するといわれていますが、適切な対応をすることで回復や症状の進行を遅らせることができます。

■認知症の将来推計
厚生労働省による推計では、2025年には…認知症が471万人、軽度認知障害(MCI)が564万人。
65歳以上の人口がピークになる2040年には…認知症が584万人、軽度認知障害(MCI)が612万人。

2040年には65歳以上の高齢者の約6.7人に1人(高齢者全体の約15%)が認知症になる推計となります。
認知症の代表的な症状として、“もの忘れ”がありますが、加齢による症状と認知症の症状は異なります。

◇加齢によるもの忘れの例(体験の一部を忘れる)
・財布を置いた場所を忘れるが思い出すことができる
・約束を忘れるが、指摘されると思い出す(ヒントがあれば思い出せる)

◇認知症の症状によるもの忘れの例(体験したこと自体を忘れる)
・財布を置いた場所を思い出せない。(誰かに盗まれたと言う)
・約束自体を忘れて、指摘されても思い出せない(ヒントがあっても思い出せない)

■認知症予防について
認知症予防は、認知症にならないことではありません。認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を遅らせることです。
脳の状態を良好に保つためには、食生活や運動習慣、社会活動、知的行動習慣などが重要です。

・バランスの取れた食事…3食規則正しく摂取、塩分を控える、糖質・脂質の摂りすぎに注意
・運動習慣…週3回以上の有酸素運動
・生活習慣病の予防…糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満の予防。治療でコントロール
・社会活動…外出、人とのお付き合い、趣味活動、ボランティア、地域活動など
・知的行動習慣…脳トレ、日記を書く、ゲーム、本を読むなど

認知症看護認定看護師 土屋 優子

問い合わせ先:市民病院
【電話】62-0050

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