■『ほどよく 田舎、とうみ 暮らしの充実』
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃より市政運営に対しまして、ご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
◇一年を振り返って
平成16年4月1日に小県郡東部町と北佐久郡北御牧村が合併して誕生した東御市は、昨年、市制施行20周年の節目を迎えました。市ではこれを記念し、様々な記念事業を実施してまいりました。
4月、多くのご来賓や市民の皆様ご列席のもと、東御市発足20周年記念式典を挙行いたしました。これまでの歩みを動画で振り返るとともに、市の発展に貢献いただいた皆様の功績に対し表彰させていただきました。また、参議院議員の橋本聖子さんによる記念講演では、本市が持つ可能性について、新たな視点から気付きを得る大変貴重な機会となりました。
8月、雷電まつりが雷電没後200年の節目とも相まって、盛大に開催されました。子ども相撲大会やダンスイベントに加え、ふるさとPR大使である丸山智己さんのスペシャルトークショーを開催するなど、夜の部の踊りも含め、大いに賑わいました。夏の一大イベントである雷電まつりですが、今年はさらに大勢の皆様にご参加いただけることを期待しております。
9月、巨峰の王国まつりでは、ぶどうや農畜産物・加工品等の販売のほか、特別ゲストによるステージやアートイベント、また記念ノベルティの配布などの特別企画が行われました。市内外から大変多くの方にご来場いただき、10月に開催された火のアートフェスティバルとあわせて、東御の秋を存分に楽しんでいただけたことと思います。
9月から11月にかけ、梅野記念絵画館では特別企画展「東御の刀鍛冶―繋ぐもの―源清磨、山浦真雄、山浦兼虎、そして宮入法廣へ」を開催いたしました。本市ゆかりの刀工の作品が一堂に会した初の企画展、また人気オンラインゲームとのコラボレーションもあり、期間中の来館者数が1万人を超えるなど、大盛況に終わりました。
◇新たな10年・20年に向けて
この20年間で築き上げてきた土台をもとに、私たちは将来に向けて次の一歩を踏み出していかなければなりません。
「GMOアスリーツパーク湯の丸」では、パリオリンピックで銀メダルを獲得した競泳の松下知之選手、6位入賞を果たした男子マラソンの赤崎暁選手が事前に強化合宿を行ったほか、年間を通して数多くのトップアスリートが強化合宿を行っています。今では日本一の高地トレーニング施設として広く認知されておりますが、今後は湯の丸を中心としたスポーツ・ツーリズムによる地域経済の活性化、またウェルネスシティとうみの実現に向け、更なる活用を図ってまいります。
平成20年の特区認定以降、近隣市町村に先駆けて取り組んできたワイン振興ですが、昨年10月に新たなランドマークとして「ワインテラス御堂」がオープンいたしました。これにより、ぶどう栽培からワイン醸造、飲食・販売までが一体的に取り組めることとなりました。千曲川ワインバレー特区の中心市として「ワインシティとうみ」の更なる発展に繋げてまいります。
◇新年の抱負
混沌とする社会情勢や人口減少問題、地域の担い手不足の深刻化や子育て・子育ち支援の充実、また頻発化・激甚化する自然災害への対応など、持続可能な地域社会の構築に向けては多くの課題が山積する一方、田舎暮らしの豊かさが実感でき、誰もが活躍できる地域社会の実現が求められております。舵取りが難しい時代ではありますが、第3次東御市総合計画で掲げました、目指すまちの将来像「人と自然にやさしい豊かな暮らしを実感できるまちとうみ」の実現に向け、市民の皆様とともに一歩一歩着実に歩を進めてまいりたいと思います。
結びに、本年が市民一人ひとりにとりまして、素敵な一年となりますようご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
東御市長 花岡 利夫
※「赤崎暁選手」の「崎」が環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は、本紙をご覧ください。
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