■東部地区小学校給食センターを建設します
東部地区の小学校4校(田中・滋野・祢津・和)の給食室は、設置から40年以上経過しているものもあり、施設・設備の老朽化が進んでいます。また、食物アレルギー対応を行っている児童は小学校4校で40名を超え、食材の除去や代替食の提供など個別な対応をしていますが、より安全に給食が提供できるよう、学校衛生管理基準を満たした施設整備や、アレルギー対応専用室の整備のほか、調理器具等を分けるといった整備が必要となっています。
こういったことから、東御市では東部地区小学校の給食室を統合し、東部地区小学校給食センターを建設します。
■これまでの経過
東部地区小学校給食センター建設計画について、小学校PTAや児童・園児の保護者および市民に対して説明会を開催し、まちづくり懇談会などの機会を捉え事業説明を行ってまいりました。
令和6年7月に、関係団体代表者で組織する建設検討委員会を設立し、定期的に給食センターの運営に必要となる事項についてご意見をいただきながら事業を進めています。
給食センターの建設にあっては、施設の概要を決める基本設計が10月に完了し、基本設計を基に詳細部分を決める実施設計を行っています。
■給食センターとは
給食センターとは、複数の学校給食を共同調理場で調理し各学校へ配送する方法です。
■こんなご質問をいただいています
Q:子どもたちと給食調理員との交流はどうなるのか。
A:給食配送の際に調理員が同行することや、子どもたちが収穫した農作物を給食に取り入れること、給食関係者が子どもたちと一緒に給食を食べる機会をつくるなど、今後、建設検討委員会等の意見をいただきながら食育のあり方について検討します。
Q:給食センターは質素な給食となるイメージがある。行事食、品数、希望献立および温かい給食はどのようになるのか。
A:給食の内容、衛生管理および食育等に対してご心配をいただいていますが、給食センター方式となっても給食調理に携わる職員により給食を提供しますので、現在の自校方式での給食と変わるものではありません。しかしながら、給食配送を要しますので、2重構造の保温保冷食缶などを使用することにより温かいものは温かく、冷たいものは冷たい給食の提供ができるものと考えています。
Q:アレルギーのある児童への対応はどのように考えているか。
A:現在は、それぞれの小学校で個別なアレルギー対応食を調理し、他の給食と混在しないよう区別をした配膳を行っています。
新しい給食センターでは、専用のアレルギー対応室を設け、安全性を確保しながらアレルギーのある児童への対応は、これまでと変わらない対応を予定しています。詳しい内容は、今後、建設検討委員会等のご意見をいただきながら対応方法を検討します。
◆基本設計 建物概要
建設場所:田中小学校北側
構造:鉄骨造 地上2階建て
規模:
・建築面積1386・72平方メートル
・延床面積1667・61平方メートル
配送対象校:
・田中小学校
・滋野小学校
・祢津小学校
・和小学校
調理能力:約1500食/日
運用開始時期:令和9年度夏休み明けから運用予定
◆基本設計 基本方針
▽周辺環境に配慮した計画
隣地敷地境界との離隔距離の確保や、低騒音型機器・防臭装置の採用により、周辺への騒音や臭気、日陰の影響を抑制します。
▽メンテナンスに配慮したもの
サブエントランス付近に受水槽や排水除害施設をまとめることで、設備のメンテナンスや更新が行いやすいように計画します。
▽安全性と機能性を重視した敷地内動線
食材入荷車両や配送車両が無理なく旋回できるよう、荷受エリア、配送エリアには車両旋回スペースを確保します。
▽高い衛生基準を確保した配置計画
汚染区域と非汚染区域を明確に区分し、また、食材動線・調理動線を一方向(※1)にすることで交差汚染を防止し、衛生的で効率的な内部動線を計画します。また、アレルギー原因食物の混入を防止するため、独立したアレルギー調理室(※2)を計画します。
▽効率的で質の高い施設・設備
連続炊飯システム(※3)や用途に応じた洗浄機(※4)の導入により、作業の利便性の高い計画とします。
▽食の学び場(食育推進)と情報発信機能の充実
2階に見学スペース(※5)を設けることで、食育授業や衛生講習会等、幅広く活用できる計画とします。
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
問い合わせ先:教育委員会事務局教育課学校施設係
【電話】64-5906
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