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「村長室から」令和6年 No.1

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長野県栄村

栄村長 宮川幹雄

■「令和5年度決算」について

「令和5年度決算」を終えての感想を一言申し上げます。箕作月岡地区の築堤工事と合わせて、村で初めてとなる宅地造成工事の実行、単身若者向けの住宅Next1の建設、北野天満温泉に通じる村道天代坪野線の改良整備工事、また北野天満温泉の温泉棟の新築など大型事業を実行できた事と同時に、庁内のシステム管理、情報推進関係事業、さらには、生活支援給金、物価高騰対応交付金、子育て世帯生活支援など、かなり複雑でまたタイトなスケジュールであった国県事業も、職員の結束で遅滞なく決算を迎えることができました。

また、令和8年中の義務教育学校の開設に向けて、教育基金への積み立ても実行することができました。

そうした中で、元年度末普通会計の基金総額21億3千4百万円を、5年度末には28億4千9百万円まで増やすことができました。財調基金は元年度に9億2千万円でありましたが、5年度において教育基金に3億円を積み増しても、財調基金を14億7千7百万円余り確保することができました。普通会計の基金合計で28億4千9百万円、特会分を含めば、29億2千7百万円となります。令和5年度において、大型事業を実行しながら、実質収支3億5千7百万円の黒字として、普通会計の基金合計を30億円に近づけることができたのです。

また、普通会計決算財政分析で示した、健全化判断比率等の状況、村債現在高の推移、地方債元利償還額の見込みを見ても、将来負担に危惧するところはありません。再三申し上げてきました、地球環境の異変、大規模地震の発生等々、何が起こるか解らない時代です。ライフラインをしっかりと固めていかなければなりません。また新しい義務教育学校開設や保育園の新築も視野に入れた、村の教育体制も整えなければなりません。村の財産である、道路や橋を含めた様々な公共施設を維持管理していくにも多額な費用が伴います。未来を見据え、健全財政を堅持し、揺るぎない財政基盤を確実なものにすることが大事です。

今期決算は、村民の皆さん、議会の皆さん、職員の皆さんと一緒になって、確かな行政運営に取り組んできた結果が決算数値として証明されたものと思っています。今後も安定した財政基盤の下で、新たな施策の展開に努めていく所存であります。

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