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自治体の皆さまへ

令和6年度 栄村教育施政方針(1)

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長野県栄村

栄村教育委員会

昨年5月8日からコロナ感染症が5類感染症に引き下げられたことに伴い、学校教育をはじめ社会教育分野でも人と人とが交わり、共に学び、集える姿が以前のように戻ってきたことはうれしい限りです。
この間子どもたちは遊ぶことや学ぶことなど学校生活のすべての時間において、感染症を意識し、互いの接触が制限される日々となっていました。ここまでに3年以上かかり、ようやく元の生活を取り戻すことができるようになりました。栄村でも「すべての学びを止めない」ことを基本に教育行政を進めてまいりました。各家庭や村民の皆さまのご理解とご協力のおかげでコロナ禍が明けるまで持ちこたえることができましたことに心より御礼申し上げます。

さて、本年度の教育委員会の施政方針を述べさせていただきます。
本年度も「自学共育」を教育委員会全体の柱にし、業務を推進して参ります。子どもからお年寄りまで、全ての村民がいくつになっても自ら学ぶ意欲を持ち、互いに支え合いながら育っていく姿をデザインし、支援していきたいと考えています。

◆1 子どもは地域の宝であり村の未来である
(1)保育園・学校運営
令和6年4月における栄村の保育園、小・中学校の園児および児童・生徒数は、保育園が25名、小学校が44名、中学校は18名です。前年に比べ、保育園・小学校・中学校ともに同数で合計87名となります。
特徴的なことは、4月から隣の津南町に居住する子どもが栄中学校に入学すること、現在国外に居住し、年度途中より転入予定の児童がいること、そして、村内に居住しているものの、村外の幼稚園に通園していた園児が、栄小学校に入学することなど、今までにない動きが出てきている点も本年度の特徴です。教育委員会としても新たな教育の構えを創り、発信力を磨き、子どもをこの村で学ばせたいと思われるよう引き続き努力してまいります。
さて、一昨年度、昨年度と小中学校の今後のあり方を村民主体で考えてまいりました「みんなで学校を創ろう!」も、15回を終えました。この間、「自学共育」というスローガンのほか、望む14の授業像として村民が求める新たな学びの方向性を皆さんに導き出していただきました。
統合校の基本計画立案の業者選定においても、村民に積極的にかかわっていただきました。また、業者からの提案についても、様々な視点から要望を出し合うなど、他の自治体ではなかなかできないこの村らしさも存分に発揮しながら、熱心にご討議いただきました。3月末に基本計画を決定し、本年度の前半には基本設計、そして後半には実施設計という流れになってまいります。今まで通り村民主体の話し合いを重ね、どの自治体でもやりたくてもできないことを、この村の小回りが利く良さを生かしながら引き続き推進していきたいと考えております。
校舎の改修工事に伴う推進計画ですが、小学校の校舎改修工事に伴い、7年度4月より約一年半小学校の児童が栄中学校に移動し、中学校の生徒と同じ校舎で学ぶことになります。そのための簡易的な工事も本年度途中より開始いたします。そして、8年度に新たな構想に基づく施設一体型義務教育学校はスタートしますが、補助金等の申請時期と工事の関係上、その年度の夏休み以降に新たな校舎に移動し、学びをスタートさせる予定でおります。
保育園に関しては、昨年度かなり力を入れて取り組みました「信州やまほいく」の実践が子どもたちの成長に大きく寄与しました。また、先生方の保育に対する見方や考え方にも新たな視点をもたらせてくれたものと判断しておりますので、引き続き、やまほいくの活動を精力的に推進したいと考えています。
保小中共に、コミュニティスクールや、やまほいくなどふるさと学習やふるさとに関わる活動を通す中で、栄村の「ひと・もの・こと」により深く触れながら郷土愛を育み、ふるさとである栄村を更に愛する思いを育てたいと考えております。

(2)給食費について
保小中の給食費に関しては、給食費の無償化という流れも国や各自治体で論じられていますが、当村では保護者の皆様にも子どもたちの食について関心を持っていただきたいという願いから、本年度においては給食の無償化は実施しないことにしました。しかしながら、子育てへの支援や、昨今の物価上昇に伴い家計にも配慮し、子どもを育てやすい環境への支援という観点から給食費の補助を今まで以上に厚くしたいと考えております。本年度の予算として3月の村議会に給食費補助の予算をあげさせていただきました。本年度は給食費自体の値上げも予定していますが、保育園では3歳以上で徴収している給食費を現在ひと月3,000円のところ1,500円に引き下げ、年間36,000円の負担を、18,000円にすると共に、小学校高学年では現在年間35,000円の保護者負担に対し、本年度は22,000円の負担となるよう、また、中学校でも40,740円だった負担を27,090円にするなど、保護者負担をかなり軽減するための予算を計上し、お諮りさせていただきました。

(3)学童クラブについて
学童クラブについては本年度38名の登録児童を予定しています。昨年度同様、子どもたちが放課後や休日に安心できる居場所として過ごせるスペースになるよう、また、保護者の皆様にとっても安心して子どもを預けられ、仕事に集中して働けるように支援するため、指導員を昨年度同様3名体制にし、利用時間も同様とさせていただく予定です。

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