■初登庁あいさつ
栄村長 宮川幹雄
宮川幹雄村長の二期目の初登庁日である5月15日(水)、かたくりホールで宮川村長が職員約60名を前に次のとおり訓示を行いました。
私は、去る4月21日執行の栄村長選挙におきまして、多くの住民の皆様と関係各位の強いご支援、心温まるご厚情を賜り、二期目の栄村長としての重責を担うこととなりました。栄村の更なる発展をめざし、村民の皆様の期待をしっかりと受け止めて、全力で職務を全うする所存であります。職員の皆さん、引き続きどうか宜しくお願いします。
一期目の四年間は、かつて経験したことがないコロナ禍という事態の中ではありましたが、村の財政基盤を固め、安定した行政運営に努めて参りました。また、コロナに翻弄された社会にあったからこそか、穏やかで豊かな自然の中での村の暮らしに、ある意味幸せみたいなものを感じながら、これからの栄村の未来に希望を持って村政に取り組んでくることができました。今後も堅実な行財政運営を一番として、職員の皆さんと一緒になって、村民の皆さんから信頼される村政の運営に取り組んで参ります。
そこで二期目にあたり、五つの目標を掲げました。
まず一つ目は「災害に強い村づくり」です。元旦に起きた北陸地方の地震は甚大な被害となりました。また13年前の長野県北部地震を振り返る時に、電気・水道などライフラインの重要性、幹線道路の整備は不可欠です。国道405号など、震災や雪に負けない幹線道路の改良促進・迂回路の確保は重要です。国県関係機関への働きかけを強めていきます。
二つ目は、毎日の暮らしと直結する「福祉と健康・介護」の充実です。出産から、子育て期間を見守る「子育て支援センター」、介護の相談に対応する「地域包括支援センター」は極めて大事ですが、行政と地域コミュニティとのバランスも重要です。真に安心して子育てができる体制と最後までこの地で生き抜けることのできるバックアップ体制を目指します。
三つ目は新しい農村社会の実現です。各集落の営農集団が四季を通じて栄村の暮らしを支える地域共存組織としてレベルアップが進めば、将来の希望が俄然膨らみます。
四つ目は「観光の推進」です。「山岳観光・雪国観光・歴史文化と暮らしの観光」を柱として、都会では絶対に体験できない「栄村だから」の誘客メニューを展開するのです。新たな観光推進体制で、栄村観光はきっとおもしろくなるはずです。
五つ目は、栄村義務教育学校が令和八年に開校できるように万全を尽くすことです。新しい教育体制の出発は大きな希望です。
さて人口減少は村にとって大きな課題ですが、この減少スピードを抑える一番の施策は、この栄村に自信と誇りを持つことです。この穏やかな暮らしを私たちが愛さなければ、定住も移住の増加もありません。おおらかで仲良く暮らす事のできる幸せは、かけがえのないものです。小さな村の中の様々な活動や人それぞれの思いを大切にして、そして、大人も子供たちも、いつまでもこの村に住み続けたいと思う栄村を目指していきます。
職員の皆さん、ぜひ栄村の未来を信じて、村民の皆さんと共に、全力で希望の持てる村づくりに取り組んで行きましょう。
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