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自治体の皆さまへ

野生ザルの被害防止について

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長野県白馬村

近年、春になると野生ザルの出没が増加します。サルによる被害に遭わないために次の点について注意していただくようお願いします。

■サルの生態について
サルは群れで行動します。10頭ほどのグループもあれば、200頭からなる群れもあります。大きな群れがある地域では、被害が拡大します。人間のように手足を使うサルは他の動物には有効な柵なども近くの木や建物に上って柵を飛び越えて侵入します。
サルは植物を中心とする雑食性で、山に生えている木の実などを食べ、ドングリや渋柿も平気で食べますが、苦味のない農作物は大好物です。一方で、サトイモやコンニャクは食べません。タカノツメやピーマンも苦手です。シソといったハーブ類も避けることがわかっています。

■対策
・柵の設置
物理柵だけでは簡単に乗り越えられるため電気柵を併用します。通電部分に触れさせるため、忍び返しを設けたり、電気柵の上に樹脂ネットを被せます。電気柵に触れたサルが危険を記憶し、以後近づかなくなることもあります。

・餌付けの防止
サルに絶対に餌をやらないだけでなく、間接的に餌付けとなるような行為をしないでください。バーベキューで余った食材やお墓参りのお供えを放置したり、野菜くずや生ゴミを外に置いておくとサルが寄ってきます。利用せず放置しているクリの木などは伐採しましょう。周囲にある田畑の農作物も食い荒らされます。

・追い払い
サルを見かけたら、できるだけ大人数で追い払いましょう。ロケット花火や電動ガンを使って、できるだけサルを怖がらせて恐怖を学習させてください。作物を収穫した後でも、サルが農地にいるのを見たら追い払ってください。特にメスや子ザルは追い払ってください。犬を活用するのも効果的です。

・見通しを良くする
集落内の藪をなくし、サルの隠れる場所を少なくしましょう。集落と山林の間は特に見通しを良くし、サルが木を伝って集落に入ってこないようにします。上に逃げられないように立ち木がない場所を作れば、サルの逃げ場を減らせます。

■まとめ
サル対策には根気が必要です。人間がどんなに知恵を絞っても、サルは思いがけない方法で畑を荒らします。イタチごっこに思えるかもしれませんが、諦めないことが重要です。
サルの被害があったら、サルの侵入経路や行動を徹底的に分析し可能な限りサルを排除しましょう。被害を減らすには、集落全体で取り組むことが大切です。住民1人ひとりが被害に対する意識を高め、地域ぐるみで被害の軽減に取り組みましょう。

■もし、サルを見かけたら
サルを目撃したり、サルによる被害を発見したら速やかに白馬村役場農政課までご連絡ください。時間が経つとサルは遠くに移動してしまいますので対策が難しくなります。

お問合せ:白馬村役場 農政課
【電話】0261-85-0766

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