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包括支援センターだより

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長野県白馬村

今回は認知症高齢者の行方不明についてのお話です。認知症になると、外出したものの、帰り道や行き先が分からなくなり、行方不明になってしまうことがあります。
認知症の本人にとっては何かしらの意味がある行動なのですが、周囲の人にはその理由がわからず「徘徊」とみなされてしまいます。認知症の記憶障害により、道路や目印などを忘れることや、見当識障害により自分が今どこにいるのかわからなくなることなどがあります。認知症高齢者の「外出」は徘徊のリスクを伴い、家族は不安ですがそれ自体を止めることは非常に困難です。
それではどのように対応したら良いのでしょうか。まず、認知症の方本人と改めて一緒に行動することで本人にとっての“意味のある事”を知ることができます。また、認知症でも適度の運動は必要なので、デイサービスや介護施設を利用することや、地域の集まりにも参加して、支援してくれる場所を広げておきましょう。また、便秘や夜間の不眠なども、不穏になる原因になるので、体調管理で生活リズムを整えておくことが大切です。
もしもの時の対処法としては、玄関を出たら気づくことができるように、センサーを取り付けたり、本人の持ち物に記名したり、GPS探知機などをバッグや靴に装着することなどがあります。行方不明が発覚した時には「恥ずかしい」「おおごとにしたくない」と考える方も少なくありませんが、ケガや交通事故などに遭遇したり、事件に巻き込まれるリスクを早期に回避するためにも、躊躇せずに警察に捜索を依頼したり、地域包括支援センターやケアマネージャーに連絡しましょう。徘徊は家族だけで抱え込まず、日頃からご近所にも相談したり、警察や福祉関係者に協力を依頼したりすることが大事です。白馬村地域包括支援センターでは、ご家族の承諾を得て、認知症で徘徊の心配のある方の情報を事前に警察に連絡しておく、見守り事前登録申請を扱っていますので、窓口までご相談ください。

お問合せ:白馬村地域包括支援センター
【電話】0261-72-6667

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