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第13回 白馬村の農林業(野生鳥獣対策)

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長野県白馬村

令和3年度の野生鳥獣による農作物被害額は、国全体では約155億円、長野県は約4億7,500万円、北アルプス地域は約900万円、白馬村は約50万円となっています。林業被害を含めると被害額は、さらに増加します。農業への影響は、営農意欲減退や耕作放棄・離農の増加等、社会生活への影響は、平穏な生活が脅かされる等、深刻なものがあります。

[令和3年度の県内地域別農林業被害状況]
野生鳥獣の地域別の農林業被害額(速報値)をみると、南信州で全体の32.2%が発生し、次いで長野(13.1%)、佐久、松本の順に被害が大きい状況となっている。

1.白馬村の傾向
最近、様々な野生鳥獣が、住宅地付近や農地に出没しています。特にサルは、令和3~4年度に実施したGPS調査により、4群の生息が解りました。このため令和5年度は、サル用大型捕獲檻設置を予定しています。
この冬は、JR白馬駅周辺~八方地区付近でキツネの目撃情報が、多く寄せられました。エサを与えていたとの情報もあるため、絶対に餌付けしないようお願いします。
クマは、昨年度、木の実等が豊富であったためか、目撃情報が増加傾向にあり、他の野生動物を食い荒らしたという情報もあります。宅地や畑等に野菜や生ごみを放置しないことや、特に朝夕については、ラジオ・鈴等の音が鳴るものを携行し、目撃した場合は、直ちに農政課へ連絡するようお願いします。目撃場所については、防災無線、白馬村防災ナビ、白馬村公式フェイスブック、Eメールによりお知らせしています。

2.白馬村の取組み
段階的に次のことに取り組んでいます。

○環境整備
・残飯、残作物等を放置しない、区内や農地等の草刈り、緩衝帯整備が基本です。
・個人や区単位で取組んでいただいています。
・緩衝帯整備を広範囲に実施したい場合は、農政課へ相談願います。
*緩衝帯整備とは、薮を刈払い、見通しを良くして、山と里との間に野生鳥獣が出没しにくい“緩衝帯”を作ることを言います。

○電気柵や罠の設置
・電気柵等購入経費を予算の範囲内で補助しています(2分の1上限9万円)。また、初年度に限り、電気柵の貸出しを実施しています。
・小動物(ハクビシン・タヌキ・キツネ・アナグマ等)捕獲用箱罠の貸出しを実施しています。
・広範囲に電気柵を設置したい場合は、農政課へ相談願います。

○駆除、追払い
・鳥獣被害対策実施隊(猟友会“会長/松澤忠明”、農政課職員)による駆除、追払いを実施しています。
・定期的に鳥類駆除を実施しています。また、里周辺にクマ等の大型獣が出没した場合は、緊急的に駆除する場合があります。

3.住民からの意見
多くの住民、大多数の区からは、環境整備、電気柵補助、駆除等の対策を求める意見が多くある一方、電気柵は転売される可能性もあるため、補助金交付に懐疑的な意見もあります。
それぞれ、貴重なご意見として、今後の対策の参考とさせていただきます。

お問合せ:白馬村役場農政課
【電話】0261-85-0766

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