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第28回 白馬村の農林業(木材の利活用)

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長野県白馬村

近年、白馬村ではナラ枯れが発生し、たくさんの木が枯れました。ナラ枯れは、自然サイクルで周期的に発生する木の病気で江戸時代からあると言われています。小径木が発生することもありますが、大径木の発生が多く、直径70~80cm、樹齢70年以上の木もあり、木が若返りを求めているとも言えます。
森林整備の観点で見ると、ナラ類の標準伐期は20年、長伐期施業でも40年とされています(出典:白馬村森林整備計画期間 令和3年4月1日~令和13年3月31日)。かつて、ナラは“冬の暖を得るための薪”や“キノコ栽培のための原木”として利用されていましたが、1960年代のエネルギー革命を境に利用量が減少し、同時に人が里山に入る機会が減少したと言われています。村では、集落支援や森林整備で発生した材、ナラ枯れ材を利用し、木材の利活用に取り組んでいます。

1.伐採木配布
集落支援等で伐採した材やナラ枯れ材くん蒸材を村民へ配布し、再生可能エネルギー活用を促します。3年間で原木換算約720万円、灯油換算約1,160万円の効果があったと推察しています。

2.マウスパッド、コースター加工
森林整備で発生した材やナラ枯れ被害材を加工し、学校・住民・観光客等へ配布し、地域材の活用理解を図ります。

3.散策路の看板、木橋、ベンチ等設置
村内散策路周辺で発生したナラ枯れ材を有効利用します。

◆農業資材としての間伐材活用
積雪寒冷地における生食ぶどうを試験栽培中です。果樹導入は棚等の資材費用が課題ですが、村内森林整備で発生した杉丸太で棚の設置をしました。低コストですが、耐久性が課題です。

お問合せ:白馬村役場 農政課
【電話】0261-85-0766

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