平成26年11月22日に発生した神城断層地震。発災から10年目の日に震災の記憶を学び、後世に伝え続けていくために左記の方々で講演や発表を行いました。
◆プログラム
◇基調講演「防災教育が目指すもの」
国士舘大学名誉教授 山﨑 登氏
◇神城断層地震を伝えるアーカイブの構築と活用
信州大学教育学部 防災教育研究センター センター長・教授 廣内 大助氏
◇学校での防災学習成果
小谷村立小谷小学校 5年生児童
白馬村立白馬中学校 2年生生徒
◇地域での復興ツーリズムの取り組み
白馬村アーカイブサポーター 冨山 正明氏
◇行政として災害の教訓をどう活かすのか
白馬村総務課 羽鳥 有貴氏
小谷村総務課 相澤 和之氏
山㟢名誉教授は防災教育が目指すものとして、東日本大震災の住民避難への意識や、率先して避難することの大切さ、正しい情報を取り入れ情報リテラシーを育むことの重要さを講演していただきました。
廣内教授はアーカイブの構築と活用について、地域で活用し、継続していけるものを構築し、住民主体で防災教育や生涯学習、復興ツーリズムの3つの学びに活かすこと。これからに向けて誰の為に、何を遺すのか、どう使うのかについて今一度考え、地域の人々が主役となり取り組める活動へ結んでいくことについて講演をいただきました。
白馬中学校は今年は防災教育を行っており、夏は避難所訓練、10月には一人ひとりテーマを決めてフィールドワークを行いました。シンポジウムでは救助方法、避難所生活、非常食、住宅耐震化等、調べたことをまとめ、いざという時に自分でもできることと合わせ発表しました。
また、白馬・小谷両村長から11月22日を「白馬・小谷地震防災の日」と制定することについて提案したところ、シンポジウムの参加者から大きなご賛同の拍手をいただきました。震災での教訓を生かし、これからの白馬村、小谷村にとって災害への備えや地域防災の重要性を改めて考える機会になり、個人や、地域で非常物資の確認や、防災訓練の実施、避難経路やいざという時の連絡手段などを確認し、災害時の混乱を最小限に抑えられるように、安心して暮らせる村づくりを目的に制定するものです。
お問合せ:白馬村役場 総務課
【電話】0261-72-7002
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