◆有機フッ素化合物(PFAS)とは
有機フッ素化合物とは、炭素とフッ素の結合を持つ有機化合物であり、その総称をPFAS(ピーファス)と呼んでいます。有機フッ素化合物は水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等の化学的性質を持つため、撥水材、表面処理剤、消火剤、コーティング材等に用いられてきました。自然環境中や生体中で分解されにくく、環境中に残留し、長期間に渡り影響を与える可能性もあることから、国内外で規制及び監視がされています。世界的にも健康被害と濃度との関係などが明らかになっていないことから、毒性の評価は定まっておらず現在は健康への影響について検討が続いています。
◆有機フッ素化合物(PFAS)の基準等
環境省はPFASの中で代表的な物質のPFOS(ピーフォス)およびPFOA(ピーフォア)を「水質管理目標設定項目」として位置づけています。暫定目標値は「PFOS及びPFOAの量の和として50ng/L以下」です。
・水質管理目標設定項目とは…水質基準とする必要はないとされ、使用量が多く今後水道水中でも検出される可能性がある項目で、水質管理上留意すべきとして関係者の注意を喚起させるための管理項目です。
・1ng(ナノグラム)/L…東京ドームの容積に1.2gの物質が溶解
◆検査に至った経過
有機フッ素化合物は化学物質の為、工場等を持たない本村で水道から検出される可能性は極めて低い物質です。しかし、令和2年10月に長野市の水道から目標値等を超える有機フッ素化合物が検出され、新聞等でも多く取り上げられ非常に関心が高まっています。その為、白馬村では今年6月に検査を実施しました。
◆R6年度検査結果
当村すべての水源の給水栓(蛇口)水を検査しました。(採水日令和6年6月13日)
検査結果は国が定めた暫定目標値(50ng/L)を超過していません。安心してご利用ください。
お問合せ:白馬村役場 上下水道課
【電話】0261-85-0714
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