白馬村水道事業は、昭和39年の創設から現在に至るまで総延長として203kmにも上る管路を整備してきました。このうち、総延長の34%に相当する70kmが法定耐用年数である40年を超えて使用されています。そのため、各ご家庭の給水管も含め、現状の管路は老朽化により漏水の可能性が高くなっています。
緊急の漏水事故は年々増加しており、1年間の事故件数は水道本管(配水管)で約10件、家庭への引き込みである給水管は約20件発生しています。漏水の主な原因は、塩化ビニール製の管の経年劣化や鋼管(鉄製)等の腐食によるものです。
水道事業では、平成27年度から布設年度や事故頻度等を考慮した布設替え工事を行っています。新たに布設する配水管は耐震性を備えたポリエチレン製や鋳鉄製の管を採用しており、その他の水道施設の更新を含め年間で約1〜3億円の事業費が必要となります。加えて、近い将来、二股浄水場の再整備も行わなければなりません。
白馬村水道事業では、将来にわたり水道事業を継続するために、経営審議会を開催しており、審議を重ねた結果、水道料金を改定(値上げ)する方針が決まりました。改定の主な要因は、このような管路を含めた水道施設が更新時期を迎えていることにあります。
今後も安心・安全な水の供給を継続していくため、水道事業へのご理解とご協力をお願いします。
お問合せ:白馬村役場 上下水道課
【電話】0261-85-0714
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