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白馬村ゼロカーボンロードマップ連載(5)

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長野県白馬村

白馬村ゼロカーボンロードマップ連載(5)
4つの重点領域:(3)白馬村の自然環境と調和したエネルギー循環

◆白馬村のゼロカーボンにおける再生可能エネルギーの現状
白馬村は、2022年に策定した「白馬村ゼロカーボンビジョン」において、太陽光発電の導入ポテンシャル※を約2,200万kWh/年、水力発電の導入ポテンシャルを約2,700万kWh/年と算出しています。
2050年までのゼロカーボン、2030年までの二酸化炭素60%削減を掲げる白馬村では、このポテンシャルを活かし、村内の電気・ガス等のエネルギーを再生可能エネルギーに切り替えることが求められます。
一方で、再生可能エネルギーの発電設備の導入においては、先人たちから受け継がれてきた自然環境や山岳景観を損失しない形での導入が求められており、例えば白馬村では10kW以上の電力を発電する野立ての太陽光発電設備※の設置はほとんど全面的に禁止されています。
※導入ポテンシャル…再生可能エネルギー由来の発電設備を設置した場合に生み出せる電力量の可能性
※野立ての太陽光発電設備…基盤等の支持構造をつくり、地面に設置するタイプの太陽光発電設備

◆「白馬村ゼロカーボンロードマップ」で目指す自然環境と調和したエネルギー循環
こうした現状を踏まえ、白馬村ゼロカーボンロードマップにおいては、白馬村の気候的特徴や景観との共存が可能な形での再生可能エネルギー導入の推進を掲げています。
具体的には、豊富な水資源を活かした小水力発電設備の開発や、建築物の壁面や屋根に設置するタイプの太陽光発電の積極導入、現在名古屋大学と連携して推進中の先進技術を活用したエネルギー循環システムの実証実験などです。
限られた環境や資源の中でも、あらゆる切り口から再生可能エネルギーの導入を検討し、ゼロカーボンの実現を目指していきます。

◆白馬村の自然環境と調和したエネルギー循環
◇考慮すべき白馬村の特徴
1.雪が積もるため、太陽光による再エネ導入ポテンシャルは高くないが水資源が豊富で小水力発電の導入ポテンシャルが高い。
2.国内有数の自然環境を有する地域であり、生物多様性回復の視点から、自然生態系と共存する形でのエネルギー循環の施策が求められる。
3.自然環境および景観が観光コンテンツにもなっているため、観光振興の視点から、自然環境や景観を保全する形でのエネルギー循環の施策が求められる。

・詳細は右記のQR(本紙参照)より「白馬村ゼロカーボンロードマップ」P22に記載

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