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2024 New year’s Interview

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長野県箕輪町

新年あけましておめでとうございます。
新たな年に向けて、白鳥町長と荻原議長にお話を伺いました。

■町長になり10年目に入りました。皆さんの声をベースに行政を進めていきます。
箕輪町長 白鳥 政徳

▽2023年の箕輪町の状況
新型コロナは、私たちの生活に大変大きな影響を与え、ここ数年はこれに対する危機管理に取り組んできましたが、5月の5類への移行に伴い、外出ができるようになったり、感染対策も個人の判断になりましたので、この部分は非常に大きかったと思います。また、6月に大雨が降りましたが、幸い大きな被害はありませんでした。一方で、円安やウクライナ紛争に起因した、電気・ガス・ガソリン・食料品等の物価高騰で、皆さんの生活は大変厳しかったと思います。事業者も、原材料の価格高騰や人手不足で、決して順調ではなかったと思いますが、町全体としては、比較的穏やかな年だったと思います。

▽2023年に取り組んだこと
コロナ禍の最中はできなかった、まちづくり懇談会を各地区で実施させていただき、皆さんの町に対する提案や要望などを聞くことができました。私も町長になって10年目に入りますし、やはり皆さんの声をベースに行政を進めなければいけないと改めて感じています。具体的には、昨年10月から、まちなかタクシー(町内定額タクシー)事業を始めました。みのちゃんバスと合わせて、さらに利便性を高めていきたいと思います。また、施設面では、JA箕輪町支所に建築中の防災交流施設や、郷土博物館の改修、さらに、こども発達支援事業所若草園の増築事業も進んでいます。その後は2024年から体育館・武道館の改修に入り、これによってハード面はほぼ耐震化も含めて一区切りとなる予定です。

▽三期目としての2024年に取り組んでいくこと
私の三期目最大の課題はゼロカーボンですが、2050年までに、CO2排出量を実質ゼロにするという高いハードルを目指して動き出しています。このための大型予算を組んで、役場周辺の公共施設の太陽光発電、ソーラーカーポートの整備、照明のLED化等が順調に進んでいます。家庭や事業所向けの太陽光発電や蓄電池についても、補助事業を行っており、皆さんからの申請等も進んでいますので、家庭も、事業所も、そして公共施設も、ゼロカーボンに向けた取り組みが動き出したと思います。
今年やらなければならないことの一つが、地域のコミュニティがコロナ後どうなっていくかという問題です。高齢化と担い手不足と少子化が相まって、地域の活力が失われつつあり、しかもコロナによって社会や考え方が大きく変わった部分もあって、単に以前のことを復活すれば済むという状況でもなくなってきています。町としては、地域の事業や取り組み、特に文化的な行事や子どもたちの居場所づくりなどの支援をしていきたいと思います。それと、こども・子育て応援条例ができることに伴って、より具体的な子どもに対する支援や、保護者に対する子育て支援などに力を入れていきたいと思います。また、現状の中学生議会に加え、子どもの考えを政策に反映するような活動をしていきたいです。子どもの意見表明を権利として認めて、大人の考え方を変えていくことが必要になってきているのだと思います。

▽町民へのメッセージ
行政は黒子に徹して、町民の皆さんが主役になってほしいというのが一番なんです。ゼロカーボンや子どもに対する支援は、将来を見据えて、箕輪町がサステナブル(持続可能)な町であり続けるためにやっています。そこをご理解いただき、皆さんも一緒に頑張っていきましょう!

■議員平均年齢57歳。新体制で「町民の声を聞く」機会を増やします。
箕輪町議会議長 荻原 省三

▽2023年、選挙後の新体制
昨年4月の町議会議員選挙では、当選した15人のうち、7人が新任となり、5人の女性議員が誕生しました。新任議員が約半数、女性が1/3を占める結果となりました。新しい考え方や目線、女性ならではの視点で、より広く議論ができるものと期待しております。平均年齢も選挙前の67歳から57歳と10歳若返り世代交代が大きく進み、考え方や議会の雰囲気もガラッと変わったと感じています。
私も三期目の信任をいただき、議長の大役を仰せつかりました。若い議員や女性議員の意見に新たな気づきを得ることも多く、町民の代表として、負託に応えられるような4年間にしたいと決意を新たにしています。

▽2023年の主な議案と議論
6月、9月、12月の3回の定例会と、その間に4回の臨時会が開催されました。重要な議案としては、こども条例を箕輪町にも制定しようという議案「箕輪町こども・子育て応援条例」の上程がありました。これによって、箕輪町で子どもを育てる環境をより良いものに整えていくための議論を今後しっかりとしていきたいと思います。
また、議論としては「地上設置型の太陽光発電設備設置の条例化」の検討がありました。町環境審議会調査・研究特別委員会で条例化について見送る方向で答申されたことから、町では条例を制定しない方向となりましたが、議員の中には、もう少し議論すべきではないかという意見もありましたので、今度も注視していきたいと思います。

▽町のために議会ができること
昨年は新型コロナが落ち着いてきたので、コロナ禍ではできなかったイベントや行事が徐々にできるようになってきました。箕輪町の活性化のために何ができるのか、町と議会の両輪で考えていき、町民全体で賑わいを創出することが大切です。箕輪町の人口は2万4千500人前後を推移しており、これは長野県内の町の中で最も人口が多いことからも「選ばれている町」と捉えています。私は箕輪町が今後も発展していけると感じています。
今後は町民の代表として、町民の皆様などから意見を聞く機会や場所をさらに増やしていきたいと思っています。具体策として、議会広報誌「みんなのぎかい」のモニターを募集します。改選後に新任議員を中心に選出した議会広報特別委員会で広報を制作したところ、「とても見やすくなった。」「議会が身近に感じられるようになった。」という感想をたくさんいただきました。私自身も密着取材を受け、「議長さんの1日」という企画で「普段の生活」について紹介されました。私の普段の生活を見ていただいただけでしたが、驚くことにこちらの企画も非常に好評で、新任議員ならではの町民目線の切り口がとても斬新だと感じました。今後の広報誌も楽しみです。

▽お正月はどのように過ごしますか?
お正月は、町内外に住む長男、次男、長女が孫たちを連れて来てくれます。孫も10人いて、一番上は17歳、一番下は2歳です。孫に囲まれて息子たちや婿とお酒を飲むのも楽しみですし、妻と二人で初売りに行ったりとのんびり過ごしたいと思っています。

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