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《特集》移住者インタビュー みのわで始める「農あるくらし」

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長野県箕輪町

令和5年3月に東京から7歳の息子さんとともに箕輪町に移住された山野邉さんご一家。
移住してから始めた「農」を通して感じる箕輪町でのくらしや子育て、これからのことをうかがいました。

◆介護施設勤務 理学療法士 
山野邉 恒(ひさし)さん(47)

◆地域おこし協力隊「もみじ湖紅葉祭りにて野点企画を立案」
山野邉 智美さん(45)

▽「教育移住」という選択と箕輪町との出会い
恒さん:自然環境の豊かな場所で子育てをしたいという夫婦共通の思いから、子どもが小学校に上がるタイミングで子どもが過ごしやすい場所に移住しようと、教育を重視して移住先を探していました。
東京の移住センターで「教育移住」という観点から上伊那地域を紹介され、実際に訪れて周辺の町を見ていくなかで、子どもが通う小学校の先生にお会いして話を聞いたり、仕事先や住まいなどの条件を総合して判断し、箕輪町に決めました。ちょうど箕輪町を訪れた日が大雪で、町の方々に親切にしていただいて温かい人柄に触れることもでき、ご縁を感じています。

▽「農」を求めた理由
智美さん:「自分で食べる野菜は自分で作れる」ようになりたかったんです。天災や紛争などが起こる世の中で、スーパーに行けば食材がいつでも手に入るという常識を疑うようになりました。野菜作りどころか、土作りの知識もゼロで、真剣に学んでみたいと思うようになりました。また、自然の中で野菜を育てるという経験を息子にもさせてあげたいという思いもありました。

▽「交流菜園」という場
智美さん:交流菜園は安価な料金で畑を借りることができ、月に1回、講師の農家さんに指導していただけるので、素人の私でも「農」に入っていけるありがたい制度です。移住の準備期間中に知って「これだ!」と思い申し込み、移住と同時に始めました。

▽「農」を始めてみて
智美さん:夏の作物の出来がすごく良くて「こんなにできちゃうんだ!」という感想です。特にキュウリはたくさんできて、夏場は毎日畑に通って収穫していました。ご近所さんにお配りして食べていただいたんですが、それがきっかけでお裾分けをし合うような交流がうまれ、仲良くなれてよかったなと思います。他にも、とうもろこし、トマト、ピーマンなどたくさん作りましたが、一番感動したのは大玉のスイカです。一つ目は獣に食べられてしまって残念な思いをしたので、二つ目はカゴを使って厳重に守って育てたこともあり、まるまる大きく育ったときは感動して、息子と一緒に収穫しました。

▽自然の中での「子育て」
恒さん:畑の草むしりを息子と一緒にやるんですが、野菜を触るよりも土を触って虫を探したりすることの方が好きなようです。東京ではできなかったこのような「自然の中での遊び」の体験も移住に求めていたことの一つなので、よかったなと思います。

▽「農」を通して得たもの
智美さん:畑に行くと誰かに会えます。わからないことを聞いたり、珍しい作物をお裾分けいただいたりと、農を通して人との交流が増えました。また、野菜は育てるのに手間暇がかかるからこそ、食べた瞬間の喜びもひとしおなんだと、体験を通じて知ることができました。

▽箕輪町での「これから」
恒さん:地域のイベントにも数多く参加して、箕輪のことを知る一年になりました。人と触れ合うという経験を、東京にいるころよりもたくさんした気がします。今まで考えていなかったようなアイデアが、ここに来てから次々と浮かぶようになりました。
智美さん:箕輪町の穏やかで気疲れしない空気感が、いろいろな交流のハードルを下げ、だれもがイベントなどに参加しやすい雰囲気をつくっているように感じています。
恒さん:夫婦二人それぞれの得意分野を活かして、「農」を含めた箕輪町の魅力をもっと広げられる方法を考えていきたいと思っています。

■箕輪町の移住に関する支援制度
◆住宅関連支援制度
○若者世帯定住支援奨励金
町内に住宅を取得した40歳未満の若者世帯に奨励金を交付

○空き家改修費等補助金
定住または出店する目的で町内の空き家を取得、または借りた方が改修を行う場合に改修費用の一部を補助

○空き家片づけ事業補助金
空き家バンク登録物件、または登録のため空き家の片付けを行う場合に片付け費用の一部を補助

○空き家解体事業補助金
町内にある昭和56年以前に建てられた空き家の解体を行う方に解体費用の一部を補助

○若者・子育て世帯移住定住促進家賃支援事業補助金
県外から移住し、初めて町内に住む40歳未満の若者または子育て世帯で、かつ、上伊那区域内で就労または起業した方が賃貸物件に住む場合は賃借料の一部を補助

・各種補助金
・空き家バンク
※本紙3ページの二次元コードをご参照ください。

◆起業・就労関連支援制度
○特定人材就労奨励金
上伊那区域外から町内へU・Iターンをして、特定の施設に特定人材(社会福祉士、介護福祉士、看護師、保育士)として就労した場合に奨励金を交付

○奨学金返還支援補助金
上伊那区域外から町内へU・Iターンをして、上伊那区域内で就労または起業をした40歳未満の方に奨学金返還の一部を補助

○就職活動支援補助金
上伊那区域外に居住している18歳以上40歳未満のU・Iターン希望者が、上伊那区域内企業の採用試験や上伊那広域連合主催の就活イベントに出向く際の交通費の一部を補助

○就業・創業移住支援事業補助金
東京圏(東京都及び神奈川県、埼玉県、千葉県)、愛知県又は大阪府から移住し、県内で就業又は創業をした方に対し、移住支援金を交付

※町民菜園・交流菜園の利用者募集については本紙裏表紙をご覧ください

問合せ:みのわの魅力発信室 移住定住推進係
電話0265-79-3153(直通)

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