■「混迷の時代を生きる 「命の重さ」」 講師:江川紹子さん
昨年の11月26日(日)に人権講演会を開催。ジャーナリストで、国際情勢や国内の社会問題、教育問題、人権・平和等に関して、精力的に取材・執筆をされている江川さんを講師に、国内外の人権問題について豊富な取材資料をもとに、広範囲で内容の濃いお話をうかがうことができました。
◇小さな理不尽、違和感を放置しない
「人権問題は誰でも巻き込まれる可能性があり、生きていく上で、不安、生きがい、自分探しから、その答え、希望を求めて宗教に入り込まされる。まさに混迷の時代だからこそ、こうした不安につけこまれてしまうのではないかと思わされた。経験、知識のある方の言葉には重みがある。」
「ふだん、見過ごしがちな人権について意識が新たになりました。イスラエル問題、統一教会、オウム真理教など知らなかったことばかりでした。たいへん勉強になりました。私も頑張っていきたいです。」
「人権上の問題を男女によって差別、職業による差、マスコミの問題など豊富な取材事例から具体的に知ることができました。私自身が人権上の問題に対し自分でできることをしっかり考えていきたいと思いました。」
「宗教は人間の心を豊かにもするが、まちがえば人を不幸にする。イスラエル、パレスチナ問題、ロシアが一方的にウクライナへ入った戦禍など、過去の歴史からお互い正当化してくる。戦争、カルト問題など大きな問題が多い中、私達は色々なことに慣らされてきていると痛切に感じた。世界でも少数の方々が問題を提起しているが目立たないのは残念だ。」
上記は、講演会においでいただいた方々のアンケートの感想です。アンケートでは9割以上の方々から「有意義であった」という評価をいただきました。また「感動しました」「今後、自分の考えに影響を与えてくれるアドバイスのように感じられた」「人権に関する私たちが出来る事を考える場となった」「まわりくどくなくストレートで分かりやすく、とても聞きやすかった」等、これからの自分への励みや力をいただいた講演会であったと感じた方が数多くいらっしゃいました。ご自分の考えを広げ深め、新たな思いを持った方々も多くいました。
講師ご自身の豊富な取材経験や資料をもとに、過去の事件から現在話題になっているニュースまで幅広い範囲に渡って具体的な事例を提示しながら話される内容には、重厚さと説得力があり、私たちもさらに見識を広く持ち、深く考えていけるように学び続けていかなければならないと思わせていただきました。
今年の人権講演会は11月24日(日)を予定しています。ぜひ足をお運びください。
問合せ:文化スポーツ課 生涯学習係
【電話】0265-70-6602(直通)
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