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自治体の皆さまへ

信州大学医学部健康推進講座

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長野県長和町

文責:
・信州大学医学部健康推進学講座 助教 小林浩幸
・国保依田窪病院副院長 兼 信州大学医学部健康推進学講座 特任教授 城下智

長和町では、町民皆様の健康増進を目的として、令和3年6月より20歳以上の全町民の方を対象に町民ドックや依田窪病院外来受診時の血液検査の残りを用いて、ウイルス性肝炎と肝硬変の有無を調べる検査を行っております。検査費用は無料です(検査結果により受診する場合は健康保険での診療になります。)。これまでに、保健センターで行う町民ドックと依田窪病院健康管理センターでの健診、依田窪病院へ定期受診をされている方3053人(令和5年9月30日現在)に検査が行われています。
月曜~金曜日(祝日等を除く)の平日の検査は、13時~16時まで依田窪病院で行っておりますので、検査を受けていない方は受検をご検討ください。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ肝臓の病気にかかっていても無症状なことが多く、かなり進行するまでは自覚症状はありません。また、通常の健診では肝炎検査は行われておらず、御自身の健康確認のためにも、一度検査を受けていただきますようお願いします。
今回は肝臓のセルフチェックについてお話します。肝臓の病気は無症状なことが多いですが、左記のような症状があらわれている場合があります。
(1)便が白っぽい
(2)尿が褐色である
(3)爪が白くなる
(4)出血しやすい
(5)手のひらの淵が赤くなる
(6)白目が黄色い
(7)背中や肩に斑点
(8)右脇腹からみぞおちにかけて腫れている
(9)乳首が大きくなったり、腫れている(男性に限り)
(10)指が震える、
(11)ぼーっとしたり眠たい
(1)~(11)で当てはまるものがある方、特に(6)〜(11)が当てはまる方は肝疾患が進行している可能性があるため速やかな受診をお勧めします。
健康診断で血液検査を受けている方は、それらを使って肝臓の状態を確認することが可能です。FIB-4index(フィブフォーインデックス)(図1)は肝臓の硬さを測る指標で肝硬変に近づいていないか、その傾向をとらえることができます。計算式に√(ルート)があるため計算が難しく感じる方もいるかもしれませんが、様々アプリや各種ホームページに計算式があるため活用することをお勧めします。依田窪病院で血液検査を受けたかたは、血液検査結果に記載があるため、一度ご確認をお願いします。「1・3未満が異常なし、1・3以上は要検査、2・67以上は肝硬変が疑われる」となっておりますが、計算式に年齢があるためご高齢の方は肝疾患がなくても高くなってしまうため解釈には注意が必要です。

〔図1 FIB-4 index 計算式〕

問合せ:こども・健康推進課健康づくり係
【電話】68・3494

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