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コミュニティスクールの町 長和町 Vol.18

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長野県長和町

~故郷の伝統的な和紙の「卒園・卒業証書」を手に巣立つ園児・児童たち(2)~

■「世界に一枚だけの卒園・卒業証書!」
町の2つの保育園(和田・ながと)、2つの小学校(和田・長門)の卒園式、卒業式では毎年、町の伝統的な産業である立岩和紙で漉(す)かれた卒園・卒業証書が卒園児、卒業生に手渡されます。この卒園・卒業証書は、保育園、小学校共に古町立岩の「ふるさとセンター」で卒園児、卒業児童が自分で漉いた世界に一枚だけの卒園・卒業証書なのです。特に長門小学校では、「立岩和紙保存会」(代表:藤田一富さん)の皆さんにご指導ご協力いただき、5年生の時に立岩和紙の原料である「楮(こうぞ)」の刈り取りや、皮むきの体験も行っています。

(1)「楮畑の草刈り・肥料まき」(春から秋)
長門小学校には、校舎東側の高台に楮畑が有ります。ただ、昨年は天候等の様々な事情から畑の楮が育たず、ふるさとセンター付近の楮を刈り取りました。写真(1)にあるように、今年も保存会の皆さんは、5月7日(日)雨天の中で1回目の草刈りをし肥料をあげていました。そして今後2回目、3回目の草刈りを予定しているとおっしゃっていました。2月の刈り取りや皮むきまでにも、陰で様々なところでご苦労されているのです。

(2)「楮の刈り取り、皮むき」(冬/2月頃)
長門小学校では、5年生の時の冬2月に「楮」の刈り取り作業や皮むき作業を行います。「立岩和紙保存会」の皆さんは朝早くから草刈り機や鎌で2メートル以上にも生長した楮を刈り取り、5年生が運び出しのお手伝いをします。(写真(2))午後は、ふるさとセンターにある大釜で、午前中に刈り取った楮を3回程に分けて煮沸します。いったん夕方6時頃に大釜の様子を見て、翌朝6時頃より最後の煮沸を行います。寒い2月の作業です。そして5年生の到着を待って「楮の皮むき」作業を支援してくださいます。本年度は和田小学校の5年生も皮むき作業を行う計画をしています。

(3)「卒業証書の紙漉き」
1年後の6年生で、ふるさとセンターの職員の皆さんにご指導いただき自分の校章入りの卒業証書の紙漉きをし、3月の卒業式で校長先生から受け取るのです。
*「紙漉き」は、和田保育園、ながと保育園、和田小学校でも、卒園児、卒業生が行っています。(写真(3)は、和田小学校6年生の様子)
長和町の卒園児(年長児)・卒業生(6年生)が受け取る卒園証書、卒業証書はまさに「世界に一枚だけの卒園・卒業証書」というわけです。

※写真は本紙またはPDF版29ページに掲載されています。

お問い合せ先:教育委員会学校教育係
【電話】68-2127

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