~地域と連携した教育活動(南中応援隊)その2☆「第52回紫苑祭」より~
前号に続き依田窪南部中学校での取り組みを紹介いたします。南部中学校では3年間を通して地域を学び、地域の方々と交流し、地域の未来を考えます。学習の成果は「紫苑祭」で発表します。本年度も9月27・28日の「第52回紫苑祭」で発表されました。そこで3年生の「総合的な学習の時間」(アントレプレナーシップ学習)について、紫苑祭での発表を中心に紹介いたします。
3年生「総合的な学習の時間(アントレプレナーシップ学習)」の発表から
注「アントレプレナーシップ学習=起業家精神涵養教育(通称…アントレ学習)
中学校の学校運営計画には「総合的な学習の時間」について下記のよう記されています。
3年生は、ずっと住みたくなる依田窪南部地域のためにどんな提案ができるかを考える学習です。2年生の後半から、地域で起業されている方、行政や福祉に携わる方など様々な立場の方から現在の地域の課題をお聞きします。私たちの地域には、素晴らしい観光資源や企業、人材がたくさんありますが、少子高齢化にともない、様々な課題も抱えています。1年生、2年生で学んだことを活かし、テーマごとのグループで、地域活性化のためのイベント、商品、PR方法、生活環境づくりなどを考えて、地域に発信します。
本年度は、「人」「自然」「歴史」の三つの講座に分かれ、それぞれの講座で数名ずつのグループを作り、テーマを決めて進めました。その内、「歴史」講座の「中山道」グループでは、「今日好きになりました。~依田窪南部エリア編~」と題し、1泊2日のバスツアーで観光場所を周り、魅力を知ってもらう企画を提案してくれました。その企画によると、1日目は「長久保宿」「マルメロの駅ながと」「妙見寺・余里の花桃」(武石地域)をバスツアーし、2日目は中山道(和田宿)で誰もが楽しめる運動会を開催するという内容でした。(写真(1))バスツアーの際には、障がいのある方のために点字ブロックやスロープの設置もしたり、参加者が家族のために買う「お土産」として、町の特産物(松茸や野沢菜)を考えたり、中学生らしい発想が沢山ありました。
また、「自然」講座の「満喫キャンプ」グループでは、依田窪南部地域の豊かな自然を生かしたキャンプ場(手ぶらで行けるキャンプ場)の設置を提案してくれました。(写真(2))
今回の「紫苑祭」の発表までには、1年生(地域発見の旅)、2年生(職場体験)の時にお世話になった長和町の課長補佐兼文化財係長で「長和の里歴史館」勤務の勝見譲さんや町の地域おこし協力隊で合同会社「ナワメ社」を立ち上げた依田雛さん・上野琉花さんにも講演をしていただき、企画立案の参考にしたと聞きました。こうした地元の中学生の発想(企画・提案)は、我々大人も大事にしたいと思います。
※写真は本紙またはPDF版に掲載されています。
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