9月17日(火)和田コミュニティセンター、9月18日(水)長門町民センター集会ホールにおいて、地区懇談会が開催されました。町の施策を推進していくにあたり、住民の皆様のご意見をお伺いするために開催したもので、2日間で約90名の住民の皆様に参加していただきました。
懇談会の内容についてお知らせいたします。
■「地域医療の新時代~国保依田窪病院・老健いこいの将来ビジョンに向かって~」
最初に、この4月から国保依田窪病院の病院長に就任されました城下智(さとる)病院長より「地域医療の新時代~国保依田窪病院・老健いこいの将来ビジョンに向かって~」と題したお話しを伺いました。
医療面では、団塊世代が後期高齢者となり社会保障が限界に達して社会全体に負の影響をもたらす「2025年問題」、高齢者救急の増加への対応、信州上田医療センターとの「下り搬送」※、長野県の医療提供体制のグランドデザインにおける長野県・市町村・医療機関・住民の役割分担と連携の推進についてお話しがありました。
介護面では、人生の晩年をより心豊かに、有意義で満足のいくものにするために、何を大切にし、どう取り組むべきか、また、お迎えを受け入れるにあたり、延命治療を望むか、安らかな尊厳死を望むかなど、ご利用者自身の意思や希望を尊重しながら、支える家族の皆様の希望や、職員が提供すべき支援について話し合う「人生夢会議」を、老人保健施設いこいで行っているというお話しがありました。
国保依田窪病院と老健いこいにおいて、医療と介護がシームレスに展開していく必要性についてのお話しもあり、役割分担と連携の重要性を強調されました。
※下り搬送…手術後の退院支援やリハビリを他の病院に転院して行うこと
■町組織の見直しについて
この10月1日の町組織の見直しについて説明が行われました。
昨今の人口減少や超高齢化社会に向けた行政運営を行うため、加えて、職員の働き方や職員数の減少に対応した組織の構築が求められてきました。
そこで、これらの課題解決に向け、次の5つの考え方に基づき見直しを行いました。
1.人口減少に対応した組織づくり
2.超高齢化社会及び子育て支援の充実を目指す組織づくり
3.特色ある政策立案の強化に対応した組織づくり
4.職員数に対応した組織づくり
5.相談しやすく働きやすい課の統合及び係の再編
◎組織の見直し(機構改革)の詳細は、広報ながわ10月号をご覧ください。
機構改革の見直しについて、出席者の皆様から出された主な質問・意見等につきましては、次のとおりです。
(問)機構改革案はどのようなメンバーで作り上げたのか。どのように意見を集約してこの案を作ったのか。町民の声は吸い上げたのか。
(答)役場庁内に行政改革推進本部という組織があり、その会議の中で議論を重ねました。役場職員にも案をおろし、意見を吸い上げながら組織改革を進めてきました。町民の声の吸い上げは行っておりません。ただし、行政改革は一度実施したらそれで終わりということではありませんので、ご意見をいただきながら進めていきたいと考えています。
(問)機構改革を来年の4月1日付ではなく、本年の10月1日付にする理由は何か。
(答)役場内部で検討し、役場の予算編成に合わせて機構改革の日程も決定しました。予算編成は、例年11月頃から来年度当初予算の編成作業を開始します。来年度予算編成開始時に混乱が生じないよう、予算編成作業を開始する前の10月1日付の機構改革が適切と判断し、この日程となりました。
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