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自治体の皆さまへ

信州・長和町地域おこし協力隊

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長野県長和町

■古道を知り今そして未来へ
佐々木(ささき)駿(しゅん)隊員
こんにちは。協力隊の佐々木です。長らく続いた暑さから解放されて朝晩の冷たい空気が心地よく感じられます。紅葉も見頃を終え、聴こえてくる乾いた葉音に少しずつ気持ちが急かされるような。今年も残りわずか、皆さん体調に気をつけてお過ごしくださいね。

◇『上田市立美術館・サントミューゼにて開催『第9回山本鼎版画大賞展』
さて、芸術の秋にちなんでの活動を2つ紹介です。まずは上田市立美術館・サントミューゼにて開催されていた『第9回山本鼎版画大賞展』。今回、この大きな大賞展の賞の一つに「立岩和紙賞」を新設していただき、授賞者へ贈呈する立岩和紙を作りました。あわせて、立岩和紙の特別展示をしてみませんかとお声がけいただき、いちからすべてを企画・構成して展示を担当しました。幅5メートルのブースに「立岩和紙の歴史と現在地」と題して立岩和紙の変遷、そして和紙の里、協力隊活動の様子について文章や写真、作品などを使って紹介。全体像を感じ取ってもらえるよう心掛けました。
約半年近く美術館とのやり取りを重ね、私の活動や想いを丁寧に汲んでいただきました。大賞展の2カ月にわたる長い期間を通して、立岩和紙特別展示のブースにもたくさんの方が足を運んでくださいました。「近くに和紙があることを知らなかった」「写真で様子がよくわかった」「歴史について初めて目にした」などさまざまな声。伝承の和紙作りと同時にまずは現状を知ってもらい興味をもってもらうことが、立岩和紙の未来を描く上で欠かせない、そんな思いで地道に取り組んできたことが今回の展示につながったと感じています。

◇『NAWAME MARKET2024』
続いて、11月に和田宿で開催された『NAWAME MARKET2024』。天候にも恵まれ多くの家族連れで賑わいました。今回はチラシの絵画や、看板・会場装飾を一部担当。作家としても「和紙と版画」作品で出展。私のブースにも数えるだけで200人近くの方が来られたと思います。こちらでも立岩和紙のことを紹介できる機会になりました。

今年は長く長く続いた夏のように情熱的に日々取り組み、目まぐるしい一年だったと感じます。来る冬は手漉き和紙作りに集中します。協力隊としての任期も残り1年。引き続き自分ができる最大限の努力でもがきます。

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