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自治体の皆さまへ

信州・長和町地域おこし協力隊

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長野県長和町

■古道を知り今そして未来へ
唐沢(からさわ)直実(なおみ)さん

長和町の皆さん、こんにちは!地域おこし協力隊員の唐沢直実です。
温暖な日が増えてきたとはいえ、まだ冬の寒さが残る時期。みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は昨年10月に長和町に住み始めてから初めての冬を過ごしました。空気の冷たさに長和町の冬の厳しさを実感しましたが、町の方々から防寒の知恵をお借りでき何とか乗り切れそうです。引き続き春に向かって協力隊活動に励んでいきたいと思います。
さて、私は普段「信州・立岩和紙の里」にて立岩和紙の保存・伝承に関わる活動を行っています。この冬の主な活動は、立岩和紙の一連の製作過程を学ぶこと。立岩コウゾを使用した原料の仕込みから始まり、伝統の方法で和紙を漉くところまでを自分の手で実践しながら学んでいます。今回はこの冬の活動の振り返りを皆さんにお伝えします。
原料の仕込みで特に大変だったのは、立岩コウゾの表面の黒皮を剥く作業でした。剥きやすいようコウゾを浸した水は冷たく、指先で触れると全身が震えるほど。ですがこれも良い和紙を漉くため。仕込みは作業工程のすべてが、最終産物である和紙の良し悪しを左右しています。当たり前ですが一つとして手を抜いてよい仕事はありません。それを念頭に冷たさに耐え、細部まで確認しながら黒皮やごみを取り除きました。原料の仕込みが終わればいよいよ紙漉きです。和紙の里の職人さんにご教授いただきながら、簀桁(すけた)を使った伝統の方法で紙漉きを行いました。初めて簀桁を握り和紙の原液をすくい上げた時は、その重たさに体勢を保つのが精いっぱいで、肝心の和紙は悲惨なものでした。職人さんの「技」は一朝一夕で体得できるものではないですね。その後何度か紙漉きを行い現在は形も安定してきましたが、やはり出来はまだまだです。より良い和紙を漉けるよう尽力していきたいと思います。
この冬は他にも立岩コウゾの収穫や皮むきに参加し、立岩和紙保存会の方々や長門・和田小学校の児童、また東京農大の学生さんといった様々な方と関わる機会になりました。長和町に来て半年、活動を通じてご縁が生まれるのはありがたいことですね。和紙の里での活動に留まるのではなく、工房外で生まれたご縁も大切にしながら活動をしていきたいと考えておりますので、長和町の皆さん今後ともよろしくお願いいたします。

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